台湾新幹線乗り放題パスは本当にお得?3日間周遊モデルルートで徹底検証!

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こんにちは。台湾の魅力に取り憑かれ、気づけば渡航歴30回を超えていた筆者です。40代になり、旅のスタイルも若い頃とは少し変わってきましたが、台湾を訪れるたびに新しい発見があるのは今も変わりません。

初めての台湾旅行、あるいは久しぶりの台湾。地図を広げると、台北だけでなく、台中や台南、高雄といった魅力的な都市が目に飛び込んできますよね。「せっかくだから、色々な街を巡ってみたい!」その気持ち、痛いほどよく分かります。ホームに滑り込んでくる、日本の新幹線にも似た流線形の白い車体を見るたびに、今でも心が躍るんです。

そんな時に選択肢に挙がるのが、「台湾新幹線乗り放題パス」。でも、多くの人が一度は立ち止まるはずです。「これって、本当に自分の旅行にとってお得なのかな?」と。かく言う私も、初めてこのパスの存在を知ったときは、期待と同時に「本当に元が取れるのか?」という疑問符が頭の中に浮かびました。

この記事は、単にパスの情報をまとめたものではありません。私が実際に何度も台湾を旅する中で、計画通りに進んだ成功体験もあれば、思わぬところで時間をロスした小さな失敗もあった、その実体験をすべて注ぎ込み、「あなたの旅にとって、このパスは本当に買うべきなのか?」という問いに、信頼できる先輩として、誠実に、そして具体的に答えるためのものです。机上の空論ではない、リアルな旅人の視点から、このパスの本当の価値を一緒に考えていきましょう。

記事のポイント

  1. あなたの旅行プランで乗り放題パスが本当にお得になるか、具体的な金額でわかります。
  2. 大学生、家族連れ、リピーターまで、タイプ別の最強モデルルートが見つかります。
  3. パスのメリットだけでなく、知っておくべき注意点やデメリットも正直に解説します。
  4. 旅の質を格段に上げる、私が実践している座席選びや乗りこなしのコツがわかります。
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目次

【診断編】あなたの旅はパスを買うべき?プロが徹底診断

【診断編】あなたの旅はパスを買うべき?プロが徹底診断

この記事でわかる3つのこと

この記事でわかる3つのこと

さて、本題に切り込む前に、ほんの少しだけお時間をください。この記事が、巷に溢れる他の多くの情報サイトと何が決定的に違うのか。そして、あなたの貴重な時間を投じて読む価値が本当にあるのかを、明確にお伝えしたいと思います。あなたが今抱えている「どうしようかな…」という漠然とした迷いが、読み終える頃には「よし、こうしよう!」という具体的な自信に変わることを、ここでお約束します。

1. あなたの旅プランで元が取れるか:秒速の損得診断

まず誰もが気にするのが、やはり「お金」の話ですよね。実際のところ、台湾の交通費は日本の感覚からすると比較的安い。だからこそ、「乗り放題パスって、本当に必要なの?」と迷うのは当然です。この記事では、単に料金を比較するだけではありません。例えば、「大学生3人グループでの3泊4日旅行」や「小さなお子様連れの家族4人での5日間」といった具体的なモデルで、合計でいくら得をするのか、あるいは損をするのかをシミュレーションします。もっと言えば、台湾高速鉄道の利用者が年間約7,000万人(参照:台湾高速鉄道 運営状況)に達する中で見えてきた、最も効率的な利用パターンを分析。あなたが自身の旅行プランに当てはめるだけで、瞬時に「買うべきか否か」を判断できるツールとして機能します。

2. パスで実現できる最高の旅の形:3つの未来予想図

パスの本当の価値は、電卓だけでは弾き出せません。それは、パスがもたらす「圧倒的な時間の節約」と「精神的な自由」にこそある、と私は断言します。実際、台湾新幹線を使えば台北から高雄まで最速約1時間半。これは東京から名古屋に移動するのとほぼ同じ所要時間です。このパスは、その移動を「コスト」から「楽しみ」へと変える魔法のチケットになり得ます。ここでは、私が実際に台湾の東西南北を巡る中で見つけ出した、最高の体験ができるモデルルートを3つの異なる視点から提案します。初めての台湾で効率よく人気スポットを巡りたい学生さんも、子供の笑顔を最優先したいお父さんお母さんも、あるいは誰も行かないような場所を求める旅の上級者も。この記事を読めば、あなたが思い描く台湾旅行が、より具体的で、血の通った「最高の旅の設計図」になるでしょう。

3. 後悔しないための全情報:メリットの裏側まで公開

私は、どんな素晴らしいものにも必ず光と影があると考えています。乗り放題パスも例外ではありません。この記事では、パスがもたらす素晴らしいメリットを余すことなくお伝えする一方で、多くの人が見落としがちなデメリットや、「こんなはずじゃなかった…」と後悔に繋がりかねない「落とし穴」についても、私の少しばかりの失敗談を交えながら、正直に、全てお話しします。良い面と悪い面、その両方を完全に理解して初めて、あなたは心から納得のいく、後悔のない選択ができるようになるはずです。この記事は、あなたの旅の成功を心から願う、一人の旅の先輩からの手紙だと思ってください。

一目でわかる!元が取れるかの損益分岐点

一目でわかる!元が取れるかの損益分岐点

それでは、早速この記事の核心に迫りましょう。台湾新幹線乗り放題パスが、あなたの旅において本当に「賢い選択」なのか。その損益分岐点を、あらゆる角度から明らかにしていきます。

結論から言ってしまうと、「3日間で台北以外の2都市以上を周遊する」あるいは「台北と高雄を往復する」といった旅のスタイルであれば、ほぼ確実に元が取れる、と考えてよいでしょう。しかし、これはあくまで一般的な目安。大切なのは、あなたの具体的なプランに落とし込んで考えることです。

ケース1:基本的な長距離移動での損得勘定

まぁ、正直なところ、一番シンプルで分かりやすいのが台北からの往復モデルですよね。まずは基本として、このパターンでの損得を直感的に理解できる表をご覧ください。

3日間パス料金台北 ⇔ 台中
(往復)
台北 ⇔ 台南
(往復)
台北 ⇔ 高雄
(往復)
料金(大人1名)7,800 TWD1,400 TWD2,700 TWD2,980 TWD
パスの元を取るには…あと6,400 TWD必要あと5,100 TWD必要あと4,820 TWD必要

※上記は2025年9月時点の大人1名・指定席の参考料金です。実際の料金は台湾高速鉄道の公式サイトでご確認ください。

この表が示すのは、例えば台北と高雄を往復した場合、2,980 TWD分の価値は使いましたが、パスの料金7,800 TWDの元を取るには、まだあと4,820 TWD分、新幹線に乗る必要がある、ということです。こう考えると、台北から高雄を単純に1往復するだけでは、元が取れないことがハッキリしますね。

しかし、もしあなたが「台北から高雄を往復し、別の日に台中にも日帰りで行く」というアクティブな旅を計画しているならどうでしょう。正規運賃の合計は 2,980 + 1,400 = 4,380 TWD。これなら差額はかなり縮まります。言ってしまえば、パスは「一回の長距離移動」のためではなく、「複数の都市を巡る自由」を手に入れるための投資、と捉えるのが正解なのです。

ケース2:お子様連れの家族旅行での損得勘定

そして、特に小さなお子様を連れて旅行するお父さんお母さんにとって、交通費の計算は頭の痛い問題です。ご安心ください。ここでは家族旅行のケースに絞って、具体的にシミュレーションしてみましょう。まず、前提となる子供料金のルールです。

台湾新幹線の子供料金ルール

  • 6歳未満:座席を使用しない場合、無料。座席を使用する場合は子供料金が必要。
  • 6歳以上12歳未満:子供料金(大人料金の半額)が適用されます。

(参照:台湾高速鉄道公式サイト チケット情報

これを踏まえて、例えば「大人2人、8歳のお子さん1人」の家族で台北-高雄を往復する場合を考えてみます。正規運賃だと、(大人1,490 TWD × 2人 + 子供745 TWD) × 2 = 7,450 TWD。一方、3日間パスは大人用2枚と子供用1枚で、7,800 + 7,800 + 3,900 = 19,500 TWD。これだけ見ると、パスは高すぎますね。

しかし、もしこの家族が「1日目に台北→高雄、2日目に高雄⇔台南を日帰り、3日目に高雄→台北」という周遊プランを立てたならどうでしょう。正規運賃の合計は、(1,490×2+745) + (135×2+70)×2 + (1,490×2+745) ≒ 8,130 TWD。こうなると、都度購入するよりもパスの方がお得になる可能性がぐっと高まってくるのです。家族旅行こそ、周遊プランを立てることでパスの価値が最大化される良い例です。

ケース3:リピーター向けの特殊ルートでの損得勘定

最後に、何度も台湾を訪れている旅の上級者の方へ。あなたが計画しているような「桃園→苗栗→彰化→台南」といった、短距離で何度も乗り降りするマニアックな旅でこそ、このパスは真価を発揮します。なぜなら、このような旅程では「時間と手間の節約」という価値が、金額以上に大きくなるからです。

筆者

私も一度、同じような「新幹線各駅停車の旅」を試みたことがあります。その時の正規運賃を合計したら、驚くことに1日で5,000 TWD近くになりました。窓口で何度も切符を買う手間を考えれば、パスの料金7,800 TWDは決して高くない、むしろ安いとさえ感じました。

具体的なシミュレーションを見てみましょう。

区間正規運賃(指定席)累計運賃
桃園 → 苗栗310 TWD310 TWD
苗栗 → 彰化240 TWD550 TWD
彰化 → 雲林160 TWD710 TWD
雲林 → 嘉義150 TWD860 TWD
嘉義 → 台南170 TWD1,030 TWD
(中略)…このような移動を3日間繰り返した場合8,000 TWD以上

このように、短距離の乗り降りを繰り返す旅は、気づけば運賃がかさんでいるものです。そして何より、切符購入のたびに思考が中断されるストレスから解放されるメリットは計り知れません。合理性を重視する旅の上級者であればこそ、この「手間の削減」という価値を理解していただけるのではないでしょうか。、台中への日帰りも計画するなら、話は変わってきます。パスが俄然、選択肢として輝き始めるのです。

さて、ここまで具体的な数字を見てきて、ご自身の旅のイメージが湧いてきたのではないでしょうか。「よし、自分のプランならパスを活用できそうだ」と感じた方も多いと思います。

ちなみに、このパスは台湾の駅でも購入できますが、私はいつも出発前に日本でオンライン予約を済ませています。なぜなら、日本語で落ち着いて手続きができますし、現地の窓口で並ぶ時間も節約できるからです。特に旅行予約サイトの「KKday」や「Klook」では、割引キャンペーンを行っていることも多く、私が知る限り最もお得に購入できる方法の一つですね。

KKdayで台湾新幹線3日間パスの料金と詳細をチェック
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購入前に知るべきメリットと注意点

購入前に知るべきメリットと注意点

さて、損益分岐点という数字の上での判断基準が見えてきたところで、次にお伝えしたいのは、計算だけでは決して見えてこない、このパスが持つ「本当の価値」です。私自身、最初は金額のことばかり考えていましたが、実際に何度も使う中で「ああ、このパスがあって良かった」と心から感じる瞬間は、お金以外の部分にこそ多くありました。そのリアルな感覚を、メリットと注意点の両面から共有します。

メリット:このパスがあなたの旅をどう変えるか

パスがもたらすメリットは、旅人のタイプによって少しずつその意味合いが変わってきます。あなたの旅のスタイルに照らし合わせながら、その価値を感じ取ってみてください。

3つのコアメリット

  1. 時間価値の最大化(タイムパフォーマンス)
    特に、限られた時間で多くの体験をしたい学生さんや、効率を重視する旅の上級者にとって、これは最大のメリットかもしれません。台湾の主要駅の窓口は、週末や連休には驚くほど長い行列ができます。私が経験した中では、指定席を買うのに20分以上待ったことも一度や二度ではありません。パスがあれば、この待ち時間を完全にゼロにできます。浮いた時間でカフェに一軒多く立ち寄ったり、お土産をゆっくり選んだりできる。この「時間の創出」こそ、パスが提供する fundamental な価値の一つです。
  2. 予測不能な事態への対応力(精神的安心感)
    これは、小さなお子様を連れたご家族にとって、何物にも代えがたいメリットです。「子供が急にお腹が痛いと言い出した」「お土産屋さんに夢中になっていたら、電車に乗り遅れた!」…旅にハプニングはつきもの。通常なら切符は紙くずになり、パニックになるところですが、パスなら大丈夫。たとえ指定席を予約した便に乗り遅れても、後続の列車の自由席に何事もなかったかのように乗車できます。この「失敗しても大丈夫」という保証が、旅の間ずっと心を軽くしてくれる。この安心感は、一度体験すると手放せなくなりますよ。
  3. 思考からの解放(圧倒的な自由度)
    予算管理の容易さ、とも言い換えられますが、もっと本質的な話です。パスを持つと、「ここからここまで乗ったらいくらかな?」という思考そのものから解放されます。つまり、台湾の西海岸が、まるで一枚の巨大な地下鉄路線図のように見えてくるのです。「今日の午後は晴れてきたから、急遽台南のあのカフェに行ってみよう」とか、「明日の朝は、高雄で豆漿を飲んでから台北に戻ろう」とか。そんな気まぐれで贅沢な旅を可能にしてくれる。コストを気にせず、自分の「行きたい」という気持ちに素直に従える自由。これこそ、私がこのパスを使い続ける最大の理由かもしれません。

注意点:購入前に必ず知っておくべき「縛り」

どうでしょう。特に「安心感」や「自由度」は、金額以上の価値があると私は感じています。しかし、もちろん良いことばかりではありません。このパスには、旅の計画を根底から左右する可能性のある、いくつかの重要な「縛り」が存在します。これを知らないと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになりかねません。

乗り放題パスの3大注意点

  • ① 利用は「連続した日」のみという鉄の掟
    これが最も重要な制約です。3日間パスを月曜日に使い始めたら、有効期間は月・火・水。例えば「月曜に使って、水曜と金曜に使いたい」といった飛び石での利用は一切できません。ですから、旅程のど真ん中の3日間を「新幹線集中日」と定め、その期間に長距離移動を集約させる、といった戦略的な計画が不可欠になります。
  • ② 外国人旅行者限定という特別ルール
    このパスは、台湾の観光促進のために用意された、私たち外国人旅行者のための特別なチケットです。そのため、引き換え時には必ずパスポートの現物提示が求められます。コピーやスマホの写真では認められないケースがほとんどなので、絶対に忘れないようにしてください。
  • ③ パスだけでは座席は保証されないという事実
    「パスを持っていれば、いつでも好きな席に座れる」と思ったら、それは間違いです。パスはあくまで「乗車券」。指定席に座りたい場合は、乗車前に必ず駅の窓口(售票窗口)へ行き、パスを提示して「劃位(ホワウェイ)」、つまり座席の指定(無料)をしてもらう必要があります。もちろん、予約なしで自由席(通常10〜12号車)に乗ることもできますが、週末の混雑時は座れないことも覚悟しておくべきでしょう。
筆者

特に③の座席指定は重要です。私自身、連休中に油断して予約なしで乗ったら、台北までの1時間半、ずっとデッキに立ちっぱなしだった苦い経験があります。時間に余裕があるなら、主要駅に着いた時点で、次以降に乗る予定の列車の指定席もまとめて予約しておくのが、スマートな大人のやり方ですね。

【重要】パスを買わない方がお得なケース

【重要】パスを買わない方がお得なケース

ここまでパスの魅力を熱心に語ってきましたが、信頼できる旅の先輩として、これだけは正直にお伝えしなければなりません。それは、必ずしも全ての旅行者にとって、このパスが絶対的な正解ではない、という厳然たる事実です。時として、パスにこだわることが、逆にあなたの旅のコストパフォーマンスを下げてしまう可能性すらあります。

特に知っておくべきは、台湾高速鉄道が公式に提供している「早期割引(アーリーバード)」という選択肢の存在です。これは、私の旅のスタイルにおいても、パスと並ぶ重要な両輪となっています。

早期割引(アーリーバード)とは何か?

これは、乗車日の29日前から台湾高速鉄道の公式サイトや専用アプリ「T-EX」を通じて予約できる、席数限定の割引切符のことです。驚くべきはその割引率で、条件が合えば正規運賃から最大で35%も安くなります。

早期割引のルール概要

  • 予約開始日:乗車日の29日前
  • 割引率:35%OFF、20%OFF、10%OFFの3段階(席数限定・早い者勝ち)
  • 対象列車:一部の列車を除く、ほとんどの列車に設定あり

例えば、台北から高雄までの正規運賃が1,490 TWDだとすると、35%OFFなら約968 TWD。往復でも2,000 TWDを切る計算になります。これは、3日間パス(7,800 TWD)と比較しても、圧倒的に安いですよね。

「パス」と「早期割引」、どちらを選ぶべきか?

では、どのような場合にどちらを選ぶべきなのか。これが最も重要なポイントです。私自身、何度も両方を使ってきた経験から、以下のような判断基準を持っています。

筆者

もしあなたの旅の計画が、「3日目に高雄から台北へ片道移動するだけ」「台中への日帰りの日程が一日だけ、完全に決まっている」というように、乗車日時と区間がピンポイントで確定しているのであれば、迷わず早期割引を狙うべきです。特に、緻密な計画を立てるのが得意な方や、旅のスケジュールをきっちり固めたい方にとっては、これ以上なく合理的な選択となります。

私も、移動が1回だけの弾丸旅行や、出張などで日程が絶対に動かない場合には、必ず29日前にアラームをかけてこの早期割引チケットを確保します。逆に言えば、こういうことです。

乗り放題パスが最適な人早期割引が最適な人
旅のスタイル複数の都市を周遊したい
気ままに途中下車を楽しみたい
移動は1〜2回の長距離のみ
目的地・日時が完全に確定
重視するもの柔軟性、自由度、精神的安心感特定の移動におけるコストの最小化
キーワード周遊、気まぐれ、探検計画、確実、節約

あなたの旅はどちらのスタイルに近いでしょうか?
「せっかくだから色々な街の顔を見てみたい」という探求心を満たしたいなら、乗り放題パスが最高の相棒になります。一方で、「移動コストは極限まで抑えて、その分をグルメやマッサージに回したい」という明確な目的があるなら、早期割引があなたの賢い選択をサポートしてくれるでしょう。あなたの旅のスタイルに合わせて、最適な一枚を選び取ってください。それこそが、本当の意味での「旅の設計」だと私は思います。

これでスッキリ!パスの基本ルールQ&A

これでスッキリ!パスの基本ルールQ&A

さて、診断編の最後に、これまでお話ししきれなかった細かいけれど重要なルールについて、Q&A形式でスッキリさせておきましょう。私も最初はたくさんの「?」が頭に浮かんだものです。きっとあなたの旅の不安を解消する役に立つはずです。

Q1. このパスで、どんな種類の新幹線にも乗れるの?

はい、その通りです。台湾新幹線の列車には各駅停車タイプと速達タイプがありますが、このパスは全ての列車で利用可能です。ただし、利用できるのは普通車両(標準車廂)とビジネス車両(商務車廂)のうち、普通車両のみとなります。日本の新幹線でいう「のぞみ」も「こだま」も自由に乗れるけれど、グリーン車には乗れない、というイメージですね。まぁ、正直なところ、普通車両でも日本の新幹線グリーン車並みに座席が広くて快適なので、全く問題ないと感じますよ。

Q2. 指定席の予約は毎回した方がいいの?

これは旅のスタイルによりますが、私の答えは「できる限り、乗る予定の列車の予約はしておくべき」です。予約なしで自由席(通常10号車~12号車)に乗れる手軽さは確かに魅力ですが、台湾の連休や週末の混雑は想像以上です。特に台北と高雄を結ぶ幹線なので、時間帯によってはデッキまで人が溢れることも。確実に座りたいなら、主要駅に着いた時に、次の目的地までの指定席を確保しておくのがスマートなやり方です。

Q3. 他にもパスの種類があるみたいだけど、何が違うの?

良い質問ですね。この記事で主に解説している「3日間パス(周遊券)」の他に、「フレキシブル2日間パス(弾性二日券)」というものもあります。これは、指定した7日間のうち、好きな2日間を選んで乗り放題になるという優れものです。例えば、「月曜に台北から高雄へ移動し、木曜に高雄から台北へ戻る」といった、移動日が連続しないプランを立てている方には、こちらの方が断然お得になります。あなたの旅程に合わせて、最適なパスを選んでください。

Q4. 指定席の予約は、駅の窓口でしかできないの?

ここが少し悩ましい点なのですが、2025年9月現在、残念ながらこの乗り放題パスを使った指定席の予約は、駅の窓口(售票窗口)でのみ可能となっています。台湾高速鉄道の公式アプリ「T-EX」は非常に便利なのですが、パス利用者のオンライン予約にはまだ対応していません。特に、ITに詳しい方や効率を重視するリピーターの方は、この点に少しもどかしさを感じるかもしれませんね。今後のアップデートに期待したいところです。

Q5. もしパスを失くしてしまったら…?

これは考えたくない最悪のシナリオですが、残念ながらパスの再発行は一切できません。紛失・盗難の場合も同様です。これはもう、現金やパスポートと同じレベルの貴重品として、厳重に管理するしかありません。私の場合、パスポートや予備のクレジットカードと一緒に、常に肌身離さず持てるセキュリティポーチに入れています。

Q6. 子供料金について、もっと詳しく教えて!

前述の通り、6歳以上12歳未満のお子様は、大人料金の半額で子供用パスを購入できます。注意したいのは6歳未満のお子様です。一人で座席を占有しない(親の膝の上に座るなど)場合は無料ですが、もし一人分の席を確保したい場合は、子供用パスの購入が必要です。長距離の移動でお子様が疲れてしまうことを考えると、あえて子供用パスを購入して席を確保する、というのも賢明な判断だと思いますよ。

【体験編】パスで巡る!最強の3日間モデルルート

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旅の質が劇的に上がる!プロが教える3つのコツ

旅の質が劇的に上がる!プロが教える3つのコツ

さて、ここからはいよいよ体験編です。あなたが乗り放題パスを手にしたと想像してみてください。それは単なる移動手段ではなく、あなたの旅の可能性を無限に広げる「魔法の杖」のようなもの。その価値を120%引き出し、旅の質を劇的に向上させるための、私がいつも実践している3つのコツをこっそりお教えします。これは、後ほどご紹介するモデルルートを何倍も楽しむための、いわば「事前準備」。単に移動するだけでは得られない、深い満足感を得るための秘訣です。

コツ1:車窓を満喫する座席選びの極意

新幹線の移動時間は、決して退屈な時間ではありません。むしろ、台湾の美しい風景——どこまでも続く緑の田園、亜熱帯の植物、そして都市が近づくにつれて増える活気——を堪能できる、最高のエンターテイメントだと私は考えています。そのためには、座席選びが非常に重要になります。

台湾新幹線の座席配列は `[窓] A B C |通路| D E [窓]` となっています。そして、進行方向に向かって左側がABC席、右側がDE席です。私のおすすめは、進行方向と太陽の位置を考慮して席を選ぶこと。例えば、晴れた日の午前中に台北から南下(高雄方面へ)する場合、東側、つまり進行方向右手のD,E席を選ぶと、日差しを直接浴びずに、明るい車窓風景を快適に楽しむことができます。これは、後ほど紹介する「子連れ家族」のルートで、お子様を眩しさから守るためにも非常に有効なテクニックです。逆に、午後に北上する場合はA,B,C席側が良いでしょう。ちょっとしたことですが、これで移動の快適さが全く違ってきます。

コツ2:途中下車で味わう絶品・駅近グルメ

乗り放題パスの最大のメリットは「途中下車のしやすさ」です。これを利用しない手はありません。台湾高速鉄道によると、2024年には一日平均約20万人もの人々が利用しており、その拠点となる主要駅には、その土地ならではの美味しいものがたくさんあります。

私のお気に入りは、台中駅の「台鉄弁当(台鐵便當)」です。新幹線駅に隣接する在来線(台鉄)の新烏日駅で売っているのですが、特に大きな豚の唐揚げが乗った排骨(パイコー)弁当は絶品。温かいご飯の上に、八角の香りが食欲をそそる、しっかりと味の染みた排骨、そして付け合わせの煮卵や野菜。これを買って、次の新幹線の車内で食べるのが、私のささやかな楽しみの一つです。「リピーター向け」のルートで各駅停車を楽しむ際には、こうした駅弁が最高の相棒になります。他にも、新竹駅なら貢丸(肉団子スープ)、嘉義駅なら火鶏肉飯(七面鳥の肉ごはん)など、駅ごとに名物があります。わざわざ店を探さなくても、駅で本場の味に触れられるのは嬉しいですよね。

コツ3:台鉄乗り継ぎで広がる旅の選択肢

少し上級者向けのテクニックですが、新幹線(高鉄)と在来線(台鉄)を組み合わせることで、旅の可能性は無限に広がります。多くの新幹線の駅は、実は街の中心部から少し離れた場所にありますが、心配はご無用。ほとんどの駅で在来線の駅が併設または隣接しているのです。

例えば、新幹線で台南駅に着いたら、隣の「沙崙(サルン)駅」から在来線に乗り換えて約20分、運賃はわずか25 TWDほどで、赤崁樓(セキカンロウ)など史跡が集まる台南の中心部に到着します。これは、「大学生向け」のルートで、限られた予算と時間を最大限に活用するために必須のテクニックと言えるでしょう。

また、新幹線で嘉義駅まで行き、そこからバスやタクシーで移動して、世界遺産級の阿里山森林鉄道の始発駅を目指す、なんて壮大な旅の起点にもなります。パスは新幹線しか使えませんが、この「乗り継ぎ」という視点を持つだけで、あなたの行動範囲、そして旅の深みが格段に広がることを覚えておいてください。

筆者

これらの3つのコツは、これからご紹介する3つのモデルルートの楽しさを倍増させるためのスパイスのようなものです。ぜひ、頭の片隅に置きながら、あなたの理想の旅の形を想像してみてください。

【タイパ最強】大学生向け#台湾Vlog映え弾丸ルート

【タイパ最強】大学生向け#台湾Vlog映え弾丸ルート

さて、ここからは具体的なモデルルートの提案です。トップバッターは、限られた時間とお金をとことん有効に使いたい、エネルギッシュな学生の皆さんに向けたプランです。テーマはもちろん「タイムパフォーマンス(タイパ)」「写真映え」。交通費をこのパスで賢く抑えることで、その分を美味しいグルメやショッピングに全力投球できるように設計しました。このルートをベースにすれば、計画が苦手な方でも、友達に「めっちゃ計画上手じゃん!」って褒められるような、最高の旅が作れますよ。

【3泊4日モデル】1日で台中を制覇する欲張りプラン

このプランのキモは、3日間パスを旅行初日に集中的に使うことで、移動の負担とコストを最小限に抑え、残りの日程を身軽に楽しむ点にあります。

  1. 【1日目:パス活用日】台北 → 台中 → 台北 午前 (9:00):台北駅から新幹線に乗り込み、約1時間で台中へ。あっという間です。
    午前 (10:30):台中に着いたら、迷わずタクシーで「彩虹眷村(レインボービレッジ)」へ直行。新幹線台中駅からなら、タクシーで約10分、料金は200 TWD(約940円)ほど。壁一面に広がる極彩のアートは、間違いなく旅のハイライト。どこを切り取ってもVlogやInstagramで映える一枚が撮れるはずです。 昼食 (12:30):台中の中心部へ移動し、「宮原眼科」でランチ兼デザートタイム。ここは元々眼科だった建物をリノベーションしたスイーツショップで、その内装はまるで映画のセットのよう。名物の豪華なアイスクリームは、トッピング全部乗せで250 TWD(約1,175円)くらい。友達とシェアするのも楽しいですよ。 午後 (15:00):タピオカミルクティー発祥の店とされる「春水堂」の創始店で、本場の味を堪能。もちもちのタピオカと香り高いミルクティーで、歩き疲れた体に糖分を補給しましょう。一杯95 TWD(約450円)ほどです。 夕方 (17:00):満足したら、再び新幹線で台北へ。夜は台北の夜市を遊び尽くしてください。
  2. 【2日目】台北 → 九份・十分(パス利用なし) この日はパスを使わず、台北駅から在来線(台鉄)に乗って、あのノスタルジックな「千と千尋の神隠し」の世界へ。あえて新幹線を使わない日を作ることで、旅に緩急が生まれます。
  3. 【3日目】台北市内観光 → 帰国準備 最終日は、移動の心配なく台北市内をのんびり散策。お土産を探したり、気になっていたカフェを巡ったり。パスの有効期間を気にする必要がないので、心ゆくまで楽しめます。
筆者

どうでしょう?このルートのポイントは、個人で行くと時間もお金もかかる台中への日帰りを、新幹線パスで一気に攻略してしまう点にあります。バスなら片道2時間半以上かかるところを、新幹線なら1時間。往復で3時間も時間を節約できる計算です。この「時短効果」こそ、タイパを重視する皆さんにとって、パスがもたらす最大の価値だと言えるでしょう。1日で台北と台中、二つの都市の魅力を満喫できる、最高に欲張りなプランです。

この「タイパ最強」旅を実現させるための最初のステップが、新幹線パスを事前に手に入れておくこと。スマホで予約しておけば、あとは現地で楽しむだけです!

【安心快適】子連れ家族のわがまま満喫ルート

【安心快適】子連れ家族のわがまま満喫ルート

次に、小さなお子様を連れて初めての台湾旅行に挑戦するご家族向けのプランです。私自身も子育てを経験しましたが、子供との旅は楽しみであると同時に、気苦労が絶えないものですよね。「計画通りに進まないのが当たり前」——。このルートは、そんな子育て世代の現実を最優先し、移動の快適さと精神的な余裕を確保しながら、家族みんなが心から笑顔になれる場所を盛り込みました。

【4泊5日モデル】高雄を拠点に楽しむ、ストレスフリーな旅

このプランの鍵は、長距離移動を旅行の最初と最後にまとめ、中日は一つの都市に腰を据えてゆっくり過ごすことです。これにより、日々の荷造りや移動のストレスから解放されます。

  1. 【1日目:パス活用①】台北 → 高雄へ楽々移動 午前:桃園空港に到着後、新幹線桃園駅から高雄(左営駅)へ一気に移動します(約1時間半)。台北市内は帰国前に楽しむことにして、まずは南国・高雄を目指しましょう。
    午後:高雄左営駅は駅ビルが充実しており、ホテルも直結・隣接しています。まずはホテルにチェックインして、大きなスーツケースから解放されるのが最優先。身軽になったら、地下鉄(MRT)に乗って「駁二芸術特区」へ。ここは古い倉庫街をリノベーションしたアートスペースで、地面も平坦なためベビーカーでの散策も非常に快適です。広大な敷地には奇妙で面白いオブジェがたくさんあり、子供が自由に走り回るのにも最適ですよ。
  2. 【2日目】高雄でのんびり体験日 終日:この日は高雄の魅力を満喫。例えば、タクシーを貸し切って(1日チャーターで約4,000 TWD〜)、子供が喜ぶスポットを巡るのはいかがでしょうか。
    壽山動物園:小高い丘の上にある動物園で、動物との距離が近いのが魅力です。ただ、坂道が多いので、小さなお子様連れは無理せず、見たい動物を絞るのが賢明です。
    国立科学工芸博物館:雨の日でも安心の巨大な屋内施設。体験型の展示が多く、科学の面白さに触れられます。子供が夢中になること間違いなしです。
    ポイント:無理に詰め込まず、子供のペースに合わせること。疲れたらすぐにホテルに戻れる、というのが拠点泊の最大の強みです。
  3. 【3日目:パス活用②】高雄 → 台北へ移動 午前:午前中はホテルでゆっくり過ごしたり、駅ビルで最後のお土産を探したり。チェックアウト後、再び新幹線で台北へ向かいます。
    午後:台北のホテルにチェックイン。夕食はぜひ、世界的に有名な小籠包のレストラン「鼎泰豐(ディンタイフォン)」へ。子供用の食器も完備されており、家族連れに非常に優しいお店です。
  4. 【4日目〜5日目】台北滞在〜帰国 パスの有効期間は終わっていますが、ここからは交通費の安いMRTを駆使して台北市内観光を満喫。台北動物園や兒童新樂園(子供遊園地)など、最後まで家族で楽しめるスポットが満載です。
筆者

子連れ旅行で乗り放題パスがもたらす最大の価値は、実は「精神的な保険」としての役割です。新幹線の車内は広々として揺れも少なく、日本の新幹線と遜色ない清潔な多目的トイレも完備。お子様の負担を最小限に抑えられます。そして何より、急な「トイレ!」や「もう歩けない!」という子供の“わがまま”で予定の便に乗り遅れても、「大丈夫、次の自由席に乗ろう」と笑って言える余裕。この安心感が、お父さんお母さんの心をどれだけ軽くしてくれることか。これは、経験した人にしか分からない、お金以上の価値だと私は思います。な味方になります。

【鉄道ロマン】リピーター向け台湾西海岸・縦断ルート

【鉄道ロマン】リピーター向け台湾西海岸・縦断ルート

最後に、私のような台湾リピーターや、純粋に鉄道の旅そのものを愛する方に贈る、少し(いや、かなり)マニアックなプランです。有名観光地を巡るのではなく、「新幹線の旅」そのものを目的化し、まだガイドブックにも載っていないような、台湾の素顔の風景に出会うためのルートを提案します。

【2泊3日モデル】新幹線・ほぼ全駅下車の旅

この旅のテーマは「効率と探求」。合理性を重視する旅の上級者が、いかにパスを使い倒し、知的好奇心を満たすことができるかに焦点を当てています。

  1. 【1日目】北から中へ:桃園 → 新竹 → 苗栗 → 台中 午前:桃園空港に到着後、そのまま新幹線桃園駅へ。パスを引き換えたら、旅の始まりです。まずは新竹で下車し、名物のビーフンで腹ごしらえ。次に苗栗へ向かい、駅近くの「客家円楼」というユニークな建築物を見学。客家(ハッカ)文化の奥深さに触れます。
    午後:この日の終着点、台中へ。駅周辺でローカルグルメを味わい、明日に備えて早めに宿に入ります。
  2. 【2日目】中部の深淵へ:台中 → 彰化 → 雲林 → 嘉義 → 台南 終日:この日のテーマは「各駅停車の旅」。彰化では鉄道ファン必見の「彰化扇形車庫」を訪れ、現役で稼働する扇形の車庫にしばし時を忘れます。雲林では、ユネスコ無形文化遺産にも登録された布袋戯(伝統的な人形劇)の歴史に触れる。嘉義では、名物の火鶏肉飯(七面鳥の肉ごはん)を味わう。まさに、乗り放題パスの機動力を最大限に活かした一日です。最終目的地は、美食の都・台南。夜は夜市で締めくくります。
  3. 【3日目】南から北へ:台南 → 台北 午前:台南の朝をゆっくりと満喫。牛肉湯(牛肉スープ)や鹹豆漿(塩味の豆乳スープ)といった、朝食文化の奥深さに感動するはずです。
    午後:名残を惜しみつつ、台南駅から新幹線で一気に台北へ。車窓を眺めながら、この濃密な3日間の旅を振り返ります。

このルートのコスト合理性(パフォーマンス検証)

さて、ここからが重要です。合理性を重んじるあなたが最も知りたいのは、「で、このマニアックなルートは、コスト的に本当に見合うのか?」という点でしょう。結論から言えば、圧倒的に合理的です。それを数字で証明します。

筆者

このルートのように短距離で乗り降りを繰り返すと、一回ごとの運賃は安く感じますが、合計すると驚くほどの金額になります。私が以前にシミュレーションしたところ、上記のような旅程を3日間で実行した場合の正規運賃は、合計で9,000 TWDを軽く超えました。

具体的な内訳を見てみましょう。

区間正規運賃(指定席)累計運賃
桃園 → 新竹130 TWD130 TWD
新竹 → 苗栗140 TWD270 TWD
苗栗 → 台中240 TWD510 TWD
台中 → 彰化130 TWD640 TWD
彰化 → 雲林160 TWD800 TWD
雲林 → 嘉義150 TWD950 TWD
嘉義 → 台南170 TWD1,120 TWD
台南 → 台北1,350 TWD…など、合計9,000 TWD超

3日間パスの料金は7,800 TWDですから、この時点で1,200 TWD(約5,640円)以上もお得になる計算です。これに加え、窓口で何度も切符を買う手間と時間が完全にゼロになる。この「時間的・精神的コスト」の削減効果を考えれば、パフォーマンスは計り知れません。

この旅は、目的地に早く着くことだけが目的ではありません。移動の過程そのものを楽しみ、ガイドブックには載っていない自分だけの台湾を見つけたい。そんな知的好奇心と探求心にあふれるあなたにこそ、このパスは最高の投資になることを保証します。

賢くパスを活用し、あなただけの台湾の物語を

賢くパスを活用し、あなただけの台湾の物語を

ここまで、台湾新幹線乗り放題パスについて、私の経験を交えながら詳しくお話ししてきました。いかがでしたでしょうか。この記事を通して、あなたが抱えていた疑問が解消され、「よし、自分の旅ではこう使ってみよう!」という具体的なイメージが湧いていれば、これほど嬉しいことはありません。

旅の計画は、パズルを組み立てるようなものだと私は思っています。どのピース(情報)を選び、どう組み合わせるかで、完成する絵(旅の思い出)は全く違うものになります。この乗り放題パスは、そのパズルをより面白く、より自由にしてくれる、非常に強力なピースの一つです。

最後に、この記事の要点をリストアップしました。あなたの旅の最終チェックに、ぜひ役立ててください。

  • 台湾新幹線パスは台北から複数都市を巡るなら断然お得
  • 損益分岐点は台北から高雄往復に別の都市への移動を加えるあたり
  • メリットは金銭的節約と時間の効率化そして計画の自由度
  • 注意点は連続した日程で使う必要があり旅程の工夫が必須
  • 外国人旅行者限定でパスポートの提示が求められる
  • 乗車前に駅の窓口で指定席の予約が可能で安心
  • 予約なしで自由席に乗ることもできる柔軟性も魅力
  • 計画が固定なら早期割引の方が安い場合もあるので比較検討を
  • 子供料金は6歳以上12歳未満が半額で家族旅行では要計算
  • 座席選びは進行方向と時間帯を意識すると快適さが格段に向上
  • 途中下車して駅近グルメを楽しむのがパスを使いこなすコツ
  • 大学生なら台中日帰りの弾丸ルートがタイパ良し
  • 子連れ家族は高雄を拠点にしたゆったりプランがおすすめ
  • リピーターは各駅停車で台湾の奥深さに触れる鉄道旅も一興
  • 情報を賢く選びあなただけの最高の台湾旅行を計画してほしい

さぁ、次はあなたが、あなただけの台湾の物語を編集する番です。最高の旅になることを、心から願っています。

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