台湾一人旅のホテル選び。目的別(安全・コスパ・交流)徹底解説

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台湾一人旅のホテル、台北の夜景を窓から眺める一人の日本人女性

この記事は約20分で読めます。

台湾への一人旅、航空券は取った。でも、一番悩むのがホテル選びじゃないでしょうか。

台北だけでも膨大な数の宿泊施設があって、「結局、どこがいいの?」と途方に暮れますよね。特に女性の一人旅なら、おすすめされた宿でも安全性が本当に確保されているかは絶対に譲れないし、かといって予算は限られています。

安いゲストハウスやドミトリーは魅力だけど、セキュリティやプライバシーが不安。逆に、安全だけど駅から遠いホテルも、夜市帰りに一人で歩くのは避けたい…。このジレンマ、本当によくわかります。

私も30回以上台湾に通う中で、宿選びで数々の失敗をしてきました。写真詐欺にあったことも、壁が薄すぎて眠れなかったこともあります。だからこそ断言できるのは、台湾の一人旅ホテルは「旅の目的」で選ぶのが、失敗を避ける最短ルートだということです。

この記事では、単なるおすすめの羅列ではありません。あなたの旅のスタイル(安全重視、コスパ重視、交流重視)に合わせた「宿の選び方」の基準と、私が実際に見てきた「目的別の宿」を、私の経験を交えて徹底的に解説します。この記事を読めば、無数の選択肢からあなたに最適な宿を見つける「モノサシ」が手に入りますよ。

記事のポイント

  1. 台湾一人旅のホテルを「3つの目的」で分類する方法
  2. 安全重視派が確認すべき3つのチェックポイント
  3. コスパ重視派(個室・カプセル)の賢い選び方
  4. 目的別・エリア別のおすすめホテルとエリアガイド

この記事ではホテルの選び方について解説しますが、台湾一人旅の全体像を知りたい方はこちら

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目次

台湾一人旅ホテル、目的別の選び方

具体的なホテルリストを見る前に。まず「自分は何を優先するのか」という基準(モノサシ)を明確にしましょう。これが失敗しない宿選びの、何より大事な第一歩です。ここを曖昧にすると、他人の「おすすめ」に振り回されてしまいますからね。

安全重視派のチェックポイント

台湾一人旅で夜の明るい大通りを安全に歩く女性

海外一人旅、特に女性や台湾初心者の方の場合、価格よりも「安心感」が最優先ですよね。

「安さより安全」「水回りが汚いのは絶対に無理」「駅近じゃないと夜道が怖い」…もし、あなたが心の中でこう考えているなら、まさにこのタイプです。その慎重さ、旅の成功に不可欠な素晴らしいセンサーだと思います。

私がこのタイプとして宿を選ぶ場合、絶対に譲れない基準(What)が3つあります。そして、ここではその基準をあなた自身で見抜くための具体的な検証方法(How)もセットでお伝えします。

安全重視派の3つの視点と検証法

  • ①立地:「夜」の安全を「昼」のうちに検証する
  • ②セキュリティ:「設備」と「人」の両輪で見る
  • ③水回り:「ネガティブレビュー」こそを精読する

まず①の立地。台北がいくら安全な都市とはいえ、夜市でたっぷり楽しんだ帰り道、暗い路地を一人で歩くのは避けるべきです。基準はMRTの駅から徒歩5分以内、そして夜でも明るい大通り沿い。これは最低条件です。

そして、ここからが検証(How)です。地図アプリの最短距離だけを信じてはいけません。必ず Google ストリートビューで、駅からホテルまでの道のりを疑似体験してください。その際、「街灯の数」「コンビニや飲食店が夜遅くまで営業していそうか」をチェックします。夜間に人の目がある場所は、それだけで強力な防犯になります。

次に②のセキュリティ。オートロック、24時間フロント対応は必須の「設備」です。もし見つけられるなら「女性専用フロア」や「全館女性専用」の施設は強力な選択肢になります。これは単なる防犯設備以上に、運営側の「安全」に対する意識が非常に高いことの表れだからです。

この「意識の高さ(人)」を検証するには、予約サイトの口コミを見ます。ただし、「安全でした」という一言ではなく、「夜遅くに帰ってもフロントに必ずスタッフがいて挨拶してくれた」「見回りをしている姿を見た」といった、具体的なエピソードを探してください。設備(ハード)と人(ソフト)が揃ってこそ、本物のセキュリティです。

そして③の水回りの清潔さ。これはもう、旅の満足度に直結します。

まぁ、正直なところ、私も若い頃に安さだけで選んだ宿のバスルームがどうしても受け入れられず、結局その日はシャワーを浴びずに寝た苦い経験があります…。あのカビ臭さと薄暗さ、排水溝に残った髪の毛…。最悪でした。それ以来、私が徹底している検証方法があります。

それは、予約サイトの口コミを「女性」「一人旅」で絞り込み、評価の低い「ネガティブレビューから読む」ことです。良い口コミは作れますが、リアルな不満(カビ、排水溝の匂い、清掃の甘さ)は、ネガティブレビューにこそ現れます。この「地雷」を避けるだけで、宿選びの失敗率は劇的に下がりますよ。

コスパ重視派のチェックポイント

台湾一人旅のコスパ派、ローカルな豆漿店で朝食を食べる日本人男性

逆に「ホテルは荷物を置いて寝る場所」と割り切る、合理主義派の方も多いはず。

台湾は朝から晩まで外でグルメ三昧、ホテル滞在時間は本当に短いですからね。この考え方、私も大好きです。手前味噌ですが、私は台湾でホテルの朝食ビュッフェを付けたことがほとんどありません。なぜなら、あの街角から漂う匂い、早朝5時半から湯気を上げる豆漿屋(トウジャンテン)で食べるアツアツの鹹豆漿(シェンドウジャン)こそが、台湾の朝そのものだからです。

ただ、ここで言う「コスパ」とは、単に一番安いドミトリー(相部屋)を選ぶことではありません。これは非常に重要なポイントです。

ここからは私の持論になりますが、真のコスパとは「宿泊費という金銭コスト」と「睡眠の質・体験価値という時間コスト」の最適化だと考えています。

「ドミトリーはいびきがうるさそうで嫌だ」「でも1泊1万円以上は高い」と感じているなら、あなたは「コスパ」の本質をよく理解しています。

だからこそ、ドミトリーは避けましょう。なぜなら、他人のいびきや荷物をあさる音で眠れず、翌日の観光パフォーマンスが落ちたら、それはもう「コスパが悪い」からです。貴重な旅の時間というリソースを無駄にしています。

狙うべきは、1泊5,000円〜7,000円程度の「格安個室(シングル)」や、プライバシーが確保された「清潔なカプセルホテル」です。

このタイプがチェックすべき基準(モノサシ)は、以下の4つです。

コスパ重視派の4つの視点

  • ①立地(駅徒歩3分以内):移動時間(コスト)の最小化
  • ②部屋タイプ(個室/カプセル):睡眠の質(価値)の確保
  • ③Wi-Fi速度:夜の計画時間(価値)の担保
  • ④近所のローカル朝食屋の充実度:真の体験価値

①〜③は基本です。移動の利便性は重要。空港バス停やMRT駅(台北駅や西門町など)から徒歩3分以内が理想。そして、夜に翌日の計画を立て直すのに、遅いWi-Fiは致命的なストレスになります。

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そして、私が最も重視するのが④です。どうやって調べるか? 簡単です。
Google マップでホテルの場所を表示し、周辺で「豆漿」や「早餐(ザオツァン=朝食)」と検索してみてください。

もし、早朝5時半や6時から営業している活気のある店が徒歩圏内に2〜3軒見つかったら、そこは最高の立地です。ホテルの朝食代(約1,000円〜1,500円)が浮くだけでなく、何倍も価値のある台湾の日常というグルメ体験が得られます。これこそが「最高のコストパフォーマンス」だと私は断言します。

交流重視派のチェックポイント

台湾一人旅の交流派、ホステルの活気あるラウンジで談笑する旅行者たち

最後は、ホテルを「寝る場所」ではなく「出会いの場所」と考えるタイプ。バックパッカー経験者や、アクティブな学生さんに多いかもしれません。旅の情報を交換したり、ご飯に一緒に行く仲間を見つけたい、というニーズですね。

このタイプが選ぶべきは、もちろんゲストハウス(ホステル)一択です。

ただし、ここからが重要です。選ぶ基準が、他のタイプとまったく違います。「安さ」や「駅近」といった利便性よりも、「体験」の質がすべてを決めます。

ここからは私の独断も入りますが、交流派がチェックすべきは「静的な基準」と「動的な基準」の2つです。

交流重視派の2つの視点

  • ①静的基準:共用ラウンジの「設計思想」
  • ②動的基準:宿が仕掛ける「イベント」の有無

まず①の静的基準。予約サイトでチェックすべきは、部屋の写真ではありません。ラウンジの写真です。それも、ただ広いかどうかではなく、「人が自然と集まり、会話しやすい設計になっているか」という視点で見てください。

例えば、大きなテーブルが一つだけあるより、小さなテーブルが点在している方がグループは生まれやすい。バーカウンターがあるか。宿泊者が自由に飲めるビールサーバーやコーヒーメーカーがあるか。そうした「仕掛け」が設計されているかが、交流の生まれやすさを左右します。

そして、本当に重要なのが②の動的基準です。ここからは私の強い意見ですが、素晴らしいラウンジ(静的)があっても、そこに「人」がいなければ交流は生まれません。

だからこそ、宿が主催する「イベント」の実績を確認してください。Hostelworld(ホステルワールド)や宿の公式サイト、Instagramなどで、「ナイトマーケットツアー」「餃子パーティ」「パブクロール(はしご酒)」といったイベントがどれくらいの頻度で開かれているか。これこそが、宿側が「交流を促進する」という強い意志を持っている証拠です。

私も昔、台南のゲストハウスで出会ったスイス人と、夜通しビールを飲みながら旅の話をしたことがあります。あの夜に教えてもらった秘密の牛肉湯の店は、今でも私の鉄板ルート。ですが、あれは偶然の産物。もっと確実性を高めるなら、宿の「仕掛け」に乗っかるのが一番の近道ですよ。

台湾一人旅ホテル、目的別のおすすめ

さて、選び方の基準が固まったところで、ここからは具体的なホテル・ホステルを見ていきましょう。あなたの目的に合わせて、私が厳選した宿を紹介します。これらはすべて、先ほどの「基準」を高いレベルで満たしている場所です。

【安全派】女性も安心のおすすめ

お待たせしました。先の「安全重視派のチェックポイント」で確立した基準(モノサシ)に基づき、「結局、どこがいいの?」という最大の疑問に答えます。

ここでは、安全・安心・清潔を最優先する、特に女性や海外一人旅初心者の方に向けて、私が「ここなら間違いない」と太鼓判を押す2つの宿を、その理由と共に紹介します。

なぜこの2つなのか? それは、先ほどの3つのチェックポイント(立地・セキュリティ・水回り)を高いレベルで満たしていると、私が判断したからです。

1. 「駅直結」という究極の安心感「君品酒店 (パレ・デ・シン ホテル)」

まず、安心感に「全振り」したいなら、イチオシは「君品酒店 (Palais de Chine Hotel)」です。

なぜか? その最大の理由は「台北駅直結」という、物理的な安全性です。「全館女性専用」という安心感も強いですが、「夜道を1秒も歩かない」という安心感は、それに匹敵、あるいはそれ以上かもしれません。

夜市からMRTで帰ってきても、外の天気や暗さに関わらず、そのままホテルのエレベーターに乗れる。これは、特に方向音痴を自覚していたり、夜道を歩くのが怖い「安全重視派」の方にとって、何物にも代えがたい価値です。

もちろん5つ星ホテルなのでセキュリティや水回りの清潔さは完璧。安心をお金で買うという意味で、素晴らしい投資先だと思います。(もちろん、楽天トラベルで予約可能です)

安全基準(3項目)の達成度

  • ① 立地:【完璧】台北駅直結。夜道を歩く時間ゼロ。これ以上の立地はありません。
  • ② セキュリティ:【完璧】5つ星ホテルのセキュリティ。24時間フロント対応。
  • ③ 水回り:【完璧】5つ星ホテルの清潔さ。文句なし。

2. “日系の快適さ”も欲しいなら「三井ガーデンホテル台北忠孝」

台湾の日系ホテルにある、清潔でリラックスできる大浴場の様子

もう一つ、もし予算に少し余裕があり、「安心」に加えて「日本と同じレベルの快適さ」も欲しいなら、「三井ガーデンホテル台北忠孝」が外せません。

日系ならではの完璧なサービスと清潔感に加え、最大のポイントは大浴場が完備されていること。観光で歩き疲れた後に広いお風呂で手足を伸ばせるのは、一人旅の疲労回復に絶大な効果がありますよ。

私も台湾で歩き回った後は、この大浴場が本当に恋しくなります。シャワーだけでは取れない疲れが、芯からほぐれていく感じです。

安全基準(3項目)の達成度

  • ① 立地:【完璧】MRT忠孝新生駅の出口すぐ。大通り(忠孝東路)に面しており、夜でも明るく人通りも多い。
  • ② セキュリティ:【完璧】日系ホテルのクオリティ。24時間フロント対応、カードキー制御。文句なし。
  • ③ 水回り:【完璧】日本のクオリティ。清潔さは当然として、大浴場という圧倒的付加価値。

どちらも「安全」という基準をクリアした上で、前者は「安心特化型」、後者は「安心+快適性プラス型」と言えます。ご自身の予算と、旅に求めるリラックス度で選んでみてください。

【安全派】日本語OKで安心

安全重視派の中でも、特に「立地や清潔さはクリアした。でも、やっぱり外国語でのやり取りが不安…」という、「言葉の壁」が最後の懸念点になっている方へ。

その「万が一」の不安をゼロにする、強力な選択肢が「ホテルグレイスリー台北」です。

ここは、日本語対応が可能なスタッフが常駐している(または常駐している可能性が極めて高い)ことで有名です。台湾のホテルではチェックイン時にパスポートの提示やデポジット(保証金)の説明がありますが、そういった事務手続きの不安が一切なくなります。

万が一のトラブル(体調不良や紛失)の際に、日本語が通じるというのは、何物にも代えがたい「保険」になります。

ただ、ここで多くの方がこう思うはずです。「でも、そういう日系ホテルって高いんじゃない?」と。

おっしゃる通り、正直に申し上げます。例えば、台北駅周辺にある評価の高いローカルホテルと比べれば、価格帯は一段上がります。想定している1泊1.5万円の予算を、少し超えてしまう日もあるかもしれません。

ですが、ここからは私の「旅のコスパ設計士」としての見解です。
その差額は「宿泊費」ではなく、「安心と時間を買うための投資」です。

言葉が通じないかもしれないというストレスを旅の間ずっと抱え続けるコストと、数千円の差額を天秤にかけてみてください。トラブル対応で半日を無駄にするリスクをゼロにできるならどうでしょう。

旅の満足度を最大化するという観点では、この「言語ストレスフリー」への投資は、非常に合理的で「コストパフォーマンスが高い」選択だと私は断言します。立地も忠孝新生エリアで抜群ですし、朝食の質が高いことでも評判です。言葉の不安をゼロにして、旅の体験そのものに集中したいなら、これ以上ない最高の選択肢の一つです。

【コスパ派】安い個室とカプセル

次に、立地と最低限のプライバシー(個室)を確保しつつ、コストを抑えたい「寝るだけ派」へのおすすめです。先の「チェックポイント」で定義した、戦略的な「コスパ」を体現する宿の具体例ですね。

このカテゴリーでは、例えば「シチズン M 台北ノースゲート」が面白い存在です。台北駅およびMRT北門駅から徒歩圏内という好立地で、機能性を追求したスマートホテル。部屋はコンパクトですが、デザインが非常におしゃれで清潔感があります。

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もう一つは、同じく台北駅近くの「ローダーズプラスホテル台北前」。ここは比較的新しく、まさに一人旅やビジネス利用に特化した設計です。ドミトリーは嫌だけど、無駄なお金は払いたくない、というニーズに完璧に応えてくれます。この価格帯でこの清潔さと新しさを維持しているのは貴重ですね。

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ただ、ここで「寝るだけ派」のあなたが絶対に気になっているはずです。

「ドミトリーのイビキは回避できた。でも、この価格帯の個室って、結局、壁が薄いんじゃないの?」

この疑問、痛いほどわかります。正直に言います。その通り、ホテルによっては壁が紙のように薄い「ハズレ」も存在します。私も昔、西門町の安宿で、夜中に廊下を走る音と隣室のドライヤーの音で叩き起こされた苦い経験があります。「寝るだけ」なのに眠れないのでは、本末転倒ですよね。

だからこそ、ここでも「ネガティブレビュー」のチェックが効いてきます。

コスパ派の「騒音」チェック術

予約サイトの口コミで「壁の薄さ」「廊下の音」「隣の部屋の声」「防音」といったキーワードで検索をかけてください。逆に言えば、これだけ合理化されたホテルで「静かだった」「防音がしっかりしていた」という口コミが多ければ、それは「当たり」の証拠です。

その点、上記で挙げたような比較的新しいホテルは、設計段階からその「音」の問題もクリアしている可能性が高いです。

もちろん、Wi-Fiも快適(これはもはやインフラですね)。そして、台北駅周辺ですから、Googleマップで調べれば、徒歩5分圏内に無数のローカル朝食屋がひしめいています。

この「安価・清潔・個室・(比較的)静か・駅近・朝食天国」という、合理主義派にとって最強の布陣。これこそが、私が台湾の一人旅で「コスパ最強」と呼ぶ宿の正体です。まずは予約サイトで、あなたの旅程の価格をチェックしてみてはいかがでしょうか。

【交流派】交流できるゲストハウス

最後は、旅の出会いを求める「交流派」へ。

ここではあえて具体的な宿名を「おすすめリスト」として提示することはしません。その代わり、あなたが自分で「当たり」の宿を見つけるための「基準」と「実践的な探し方」を伝授します。

「え、結局おすすめ教えてくれないの?」と思うかもしれません。これが私なりの誠実な回答であり、この記事の核心の一つです。

なぜなら、ゲストハウスの「雰囲気」は、時期やその日の宿泊者に大きく左右される「生もの」だからです。

私が泊まって最高だった宿が、あなたが行く時に最高とは限らない。私がAという宿を勧めて、実際に行ったら静まり返っていた…なんてことになったら申し訳ないですからね。

だからこそ、「今、盛り上がっている」宿を、あなた自身で見抜く「目」を養うことが何より重要です。

そのための実践的なステップがこちらです。

「当たり」のホステルを見抜く実践ステップ

  1. Hostelworldでラウンジの写真を見る:
    先の「チェックポイント」で解説した通り、ラウンジが「集まりやすい設計」か、「イベントの気配」があるかを確認します。
  2. 最新の口コミ(1ヶ月以内)を精読する:
    「交流できた」「友達ができた」「スタッフがフレンドリー」という具体的な単語を探します。
  3. Instagramのタグや位置情報を見る:
    これが上級テクニックです。宿の公式アカウントや位置情報タグから、実際にどんな人が泊まっているか、ラウンジが本当に使われているかの「生」の情報を掴みます。

例えば、台北駅エリアには「スターホステル台北駅 (Star Hostel Taipei Main Station)」という、ラウンジ設計や交流イベントで世界的に有名なホステルがあります。(※これはあくまで推薦ではなく、基準を学ぶための”教材”として捉えてください)

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Hostelworldでここの写真と口コミを見てみてください。「なぜ」ここが人を集めるのか、その設計思想(静的基準)とイベント(動的基準)がよく分かるはずです。

台北駅周辺や、おしゃれな中山・雙連エリアには、こうした素晴らしいゲストハウスが集中しています。ぜひあなたのアンテナで、「あなたにとっての」最高の宿を見つけてください。その探すプロセス自体が、もう旅の楽しみの一部ですから。

エリア別:台北駅周辺のホテル

さて、ここまで「目的別」におすすめのホテルを紹介してきました。ここで「エリア別」という見出しが出てきて、「あれ?分類軸が変わった?」と少し混乱したかもしれません。

これは記事の構成ミス…ではなく(笑)、ここからは私の個人的な見解ですが、「どのエリアを拠点にするか」ということ自体が、あなたの「旅の目的」と密接に結びついているからです。

では、「台北駅」周辺を拠点に選ぶとは、どういう「目的」を持つことなのか。それを解説します。

ここは(中正区/万華区の一部)、言うまでもなく台湾全土への交通の結節点です。 MRT(地下鉄)、台湾高速鉄道(高鉄)、台湾鉄路(台鉄)、そして桃園国際空港へのバス(国光号1819番など)がすべてここに集結します。

メリットは、圧倒的な利便性。これに尽きます。

例えば、こんな目的を持つ方には最強のエリアです。

台北駅エリアが最適な人(目的)

  • 安全重視派(初心者):台湾が初めてで土地勘に不安がある。「空港から迷わずホテルに着きたい」という目的を最優先する人。
  • コスパ重視派(弾丸旅行者):早朝便・深夜便を利用する。移動時間を1分でも削り、合理的に動きたい人。
  • 広域観光派:台北だけでなく、九份や台中、台南など他の都市へも足を伸ばす人。

特に空港バスは深夜早朝も動いているため、LCC利用時にはこのエリアの安心感は絶大です。「シーザーパーク台北」のように駅直結のホテルなら、悪天候でも重い荷物を持って歩く必要すらありません。

ただし、デメリットも率直にお伝えします。駅周辺はビジネス街や予備校(塾)街の側面が強く、夜は比較的早く静かになります。「夜市のような活気やおしゃれな雰囲気をホテル周辺にも求める」方には、少し物足りないかもしれません。それは、次の「中山」や「西門」エリアの役割になります。

エリア別:中山エリアのホテル

台湾・中山エリアのおしゃれな路地でカフェ巡りを楽しむ日本人女性

台北駅周辺が「合理性(利便性)」を目的とするなら、この「中山・雙連」エリア(中山区)は「感性(雰囲気)」を目的とする人向けの拠点です。

ここからは私の個人的な見解ですが、ホテル選びにおいて「どの街の空気を吸いたいか」は、立地や価格と同じくらい重要な「目的」の一つだと考えています。

メリットは、まさにその卓越した「治安の良さ」と「洗練された雰囲気」。日本で言えば、少し落ち着いた銀座や表参道、あるいは代官山のような感じでしょうか。 大通り(中山北路)には高級ホテルが並びますが、一本裏の路地(赤峰街など)に入ると、センスの良いセレクトショップや、リノベーションされたおしゃれなカフェ、小さなギャラリーが点在しています。

このエリアは、こんな目的を持つ方に最適です。

中山エリアが最適な人(目的)

  • 安全重視派(特に女性):利便性だけでなく、「街の雰囲気」や「治安の良さ」を最優先したい人。
  • デザイン・体験重視派:ホテル滞在自体も旅のコンテンツ。おしゃれなカフェ巡りやショッピングが好きな人。

私が「安全派」の方(特に女性の一人旅)にこのエリアを推すのは、洗練された雰囲気と治安の良さが直結しているからです。夜でも大通りは明るく、路地裏も小綺麗な店が多いため、危険な感じがありません。「夜にホテル周辺を少し散歩する」こと自体が楽しみになるエリアです。

「アンビエンス ホテル 台北」のようなデザイナーズホテルも多く、宿泊自体をコンテンツとして楽しみたいリピーターにも人気があります。また、データベースにある通り、松山空港(TSA)へのアクセスも(大有バス1961Aなど)良好という、実利的な側面も持っています。

エリア別:西門エリアのホテル

台北駅が「合理性(利便性)」、中山が「感性(雰囲気)」だとしたら、最後の「西門町(シーメンディン)」は、「アクティビティ(活動量)」と「コスト」を最大化したい目的を持つ人向けの拠点です。

ここは、日本で言えば渋谷や原宿のような若者の街。 メリットは、言うまでもなく夜遅くまで街が眠らないこと。B級グルメの食べ歩きやショッピングを夜中まで楽しみたい人には最高の環境です。

まさに、朝から晩まで外で活動し、宿泊費は徹底的に抑えたい「コスパ派」の目的と合致するエリアと言えます。

ただし。ここで私は、正直な注意喚起をしなければなりません。

何を隠そう、私自身が過去に台北で「ハズレ宿」を引いたのは、この西門エリアです。安さだけで選んだその宿は、古い雑居ビルの中にあり、エレベーターは夜中まで営業しているKTV(カラオケ)と共用。廊下は薄暗く、部屋の壁は信じられないほど薄かった。あれは「寝るだけ」の宿としても最低限のラインを下回っていました。

西門エリアは安宿が非常に多いですが、こうした「雑居ビル型」の宿や、旅行者の喧騒、外の音を全く遮断できない「防音性がゼロ」に近い古い宿も多く紛れています。

西門エリアの注意点

「安い」という理由だけで飛びつかないこと。他のエリア以上に、予約サイトの口コミで「清潔感」「壁の薄さ(防音)」「ビルの雰囲気(雑居ビルではないか)」を、ネガティブレビュー中心に入念にチェックする必要があります。ここでの宿選びは、まさに「目利き」が問われますよ。

最適な台湾一人旅ホテルの見つけ方

さて、ここまで「目的別の選び方」から「具体的なおすすめ」、そして「エリアの特徴」まで、私なりの視点で解説してきました。

最後に、この記事の核心となる「最適な台湾一人旅ホテルの見つけ方」を、あなたの次の行動に繋がるよう、ポイントとしてまとめます。

  • 台湾一人旅のホテル選びは「なんとなく」で選ばず、「旅の目的」で決める
  • 安全重視派(初心者・女性)は…
  • 「立地(駅近・大通り)」「セキュリティ(女性専用フロアなど)」「水回り」を最優先
  • 検証法は「ストリートビューでの夜道確認」と「ネガティブレビューの精読」
  • 言葉の不安があるなら「日本語対応OK(日系ホテル)」は最強の投資
  • コスパ重視派(寝るだけ派)は…
  • 「コスパ=安価な個室」と定義する。ドミトリーは睡眠の質を下げ、逆にコスパが悪い
  • 「駅徒歩3分以内」「Wi-Fi速度」に加え、「近所のローカル朝食屋」もチェック
  • 騒音(壁の薄さ)はネガティブレビューで必ず確認する
  • 交流重視派(体験重視派)は…
  • 部屋の写真ではなく「ラウンジの設計思想」を見る
  • 「雰囲気は生もの」。宿主催の「イベント実績」という動的な基準で判断する
  • エリアの選び方は…
  • 「台北駅」は初心者や合理性を求める人に最適
  • 「中山」は治安と雰囲気を重視する安全派・感性派に最適
  • 「西門」は夜まで活動したいコスパ派に最適(ただし宿の目利きが必須)

この記事を参考に、まずはあなたの「旅の目的」を「安全」「コスパ」「交流」のどれなのか、明確にしてみてください。一つである必要はありません。「安全7割、コスパ3割」といった具合に、優先順位をつけるのです。

それができれば、もう宿選びは怖くありません。

あなたがやるべきことは、楽天トラベルを開き、この記事で手に入れた「モノサシ」を使って、無数に見えた選択肢を絞り込んでいくだけです。

きっと、驚くほどクリアに「ここだ」と思える宿が見つかるはずですよ。

あなたの目的に合った最高の宿を見つけて、あなただけの物語を編集する、素晴らしい台湾一人旅にしてくださいね。

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