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【診断】台北から九份への行き方 最適ルートを徹底解説

はじめまして。「TAIWAN HACKs」を主宰している、トラベル・アーキテクトのTKです。
台北旅行のハイライトとして、多くの方が九份(きゅうふん)を計画しますよね。ですが、台北から九份への行き方を調べ始めると、バス、電車、タクシーと選択肢が多すぎて、どれが自分にとってベストなのか、かえって混乱してしまうかもしれません。
「一番安い方法は?」「965番バスが便利そうだけど、乗り場はどこで、座れるの?」「週末の渋滞って実際どうなの?」「電車とバスの乗り継ぎ(瑞芳駅経由)は難しくない?」「タクシーは高すぎる?」
そして、何より多くの人が見落としがちなのが、「帰りのバスが大混雑で地獄」という現実です。
私はこれまで30回以上台湾を訪れ、そのすべてのアクセス方法を、様々な時間帯や天候で試してきました。単なる旅行者としてだけでなく、「旅のコスパ設計士」として、PMP(プロジェクト管理)とFP(ファイナンス)の視点から、時間、費用、そして「快適さ」という資源をどう配分するのが最適か、常に分析しています。
この記事は、単なる情報の羅列ではありません。あなたの「旅の目的」や「優先順位」に合わせて、どのルートを選ぶべきかを診断し、その具体的な手順と、私自身が実践している「ハック」をまとめた「旅のノート」そのものです。この記事を読めば、あなたはもう九份へのアクセスで迷うことはありません。
記事のポイント
- あなたの旅の目的に合う最適なアクセス方法が分かる
- バス、電車、タクシー全手段の料金と時間を一覧で比較できる
- 965番バスなどで「座って」快適に行く具体的な方法が分かる
- 最も不安な「帰り」のバス大混雑を回避する裏ワザが分かる
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台北から九份への行き方【あなたに最適な目的別診断】
まずは、あなたがどのタイプか、旅の優先順位をチェックしてみましょう。台北から九份へのアクセスは、あなたが「何を最優先するか」によって、選ぶべき最適解がまったく変わってきます。
「安さ」「快適さ」「効率」の3つの視点から、あなたにピッタリのルートを診断します。
全アクセス手段 料金・時間・快適さ比較表
まずは結論から。台北から九份への主要なアクセス手段は、以下の3つです。それぞれの特徴を、私が考える「旅のコスパ」の観点から比較した一覧表をご覧ください。
ここで一つ、非常に重要なポイントがあります。多くの情報サイトで「直行バス(90元)が最安」と紹介されていますが、実はそこには「カラクリ」があります。
確かに、直行バスの90元というのは安くて魅力的です。ですが、もしあなたが「1円でも安く行きたい」と考えるなら、真の最安ルートは「電車+バス」なんです。
なぜなら、電車(台鉄)の料金は、乗る列車の種別によって大きく変わるから。特急(自強号)などで計算すると、もちろんバスより高くなります。しかし、もし各駅停車(区間車)を選べば、合計運賃は直行バスの90元を下回ります。
この「隠れた最安ルート」の存在を理解した上で、以下の比較表を見てください。あなたの「地図」がより正確になるはずです。
| 移動手段 | 所要時間目安 | 概算運賃(片道) | 快適さ | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|---|
| ① 直行バス (965番 / 1062番) | 約1時間~1時間半 | 約90元 | △~○ | 手軽さ重視の最安(次点)、乗り換えなし | 渋滞リスク大、混雑時は座れない(立ちっぱなし) |
| ② 電車(TRA)+バス (瑞芳駅経由) | 約1時間半~2時間 | 約65元~95元 | ○ | 真の最安ルート、時間が読みやすい | 乗り換えの手間、総時間がかかる |
| ③ タクシー (チャーター含む) | 約45分 | 約1000元~1200元/台 | ◎ | 最速、プライベート空間、ホテル直行 | 費用が高い(1人だと割高) |
※運賃や所要時間はあくまで目安です。特にバスは、週末や夕方のラッシュアワーには、ここに記載されている以上の時間がかかることも珍しくありません。
※「電車+バス」の運賃に幅があるのは、前述の通り、乗車する台鉄(TRA)の種別(区間車/最安 vs 自強号/最速・高い)によって料金が異なるためです。この「最安」のカラクリについては、次の「【安さ重視】」で徹底的に比較・解説します。
【安さ重視】最安ルートの結論と節約テク
「体力と時間はある。とにかく1円でも交通費を安く抑えたい」
予算が限られている学生さんや、バックパッカーの方。このニーズ、私も痛いほど分かります。ここで、多くの情報サイトが「直行バス(90元)が最安」と結論づけていますが、もしあなたが「1円でも安く」を追求するなら、私はトラベル・アーキテクトとして、その結論は「半分正解で、半分間違いだ」と伝えます。
なぜなら、彼らが見落としている「真の最安ルート」が存在するからです。
ここで、あなたがまさに求めていた「直行バス」と「電車+バス」のガチンコ比較をしてみましょう。
【最安ルート】徹底比較(片道)
- ルートA:直行バス (965番/1062番)
運賃:約90元
メリット:乗り換えなしで楽
デメリット:渋滞リスク、座れないリスク(90分立ちっぱなし) - ルートB:電車(区間車)+バス (瑞芳駅経由)
運賃:台鉄(区間車) 約50元 + 瑞芳バス 15元 = 合計 約65元
メリット:これが真の最安ルート(差額25元)、渋滞回避
デメリット:乗り換えの手間、総時間がかかる
結論:1円でも安く行きたいなら、選ぶべきは「電車(区間車)+バス」ルートです。
ここが「旅のコスパ設計」の面白いところです。直行バスの90元というのは、「乗り換えの手間を省く」ための25元の「利便性手数料」が上乗せされている、と私は分析しています。
もしあなたが3人グループなら、往復で (25元 x 3人 x 2) = 150元も節約できます。この150元で、九份で美味しい芋圓(ユーユエン)やドリンクを楽しめる。これが、安さを追求する旅の醍醐味ですよね。
ただし、もちろん「直行バス」が悪いわけではありません。もし「25元(約120円)くらいなら、乗り換えの手間がない方がいい」と判断するなら、それは立派なコストパフォーマンスです。
ですが、その場合でも、この「対価」は受け入れる必要があります。
直行バス(90元)を選ぶ場合の注意点(対価)
- 渋滞リスク:私自身も、安いからと週末の昼過ぎにバスに乗り、台北市内の渋滞に巻き込まれ、九份に着く頃にはヘトヘトになった苦い経験があります。
- 快適性の低下:混雑時は座れず、最悪の場合、90分間立ちっぱなしになる覚悟が必要です。大きな荷物がある場合は最悪です。
このルートを選ぶなら、あなたの「時間」と「体力」をコストとして支払う覚悟が必要です。それを最小限に抑えるテクニックは、「朝早い時間(午前9時前)に出発する」こと。これに尽きます。す。それを最小限に抑えるテクニックは、「朝早い時間(午前9時前)に出発する」こと。これに尽きます。
【快適さ重視】タクシー vs 965バス徹底比較
「貴重な休暇、移動で疲弊したくない。お金で時間を買いたい」
タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する社会人の方や、ご両親との旅行など、このように「快適さ」を最優先する方へ。選択肢は実質2つです。
結論:快適さの絶対王者は「タクシー」。次点が「始発から乗る965番バス」です。
私が考える「最高のコストパフォーマンス」とは、単なる安さではなく、価値ある体験にこそ資源を「投資」すること。移動のストレスは、旅の満足度を著しく下げる「最大の無駄」だと考えています。
▼快適さ重視の2択比較
- タクシー(チャーター)
- メリット:最速(約45分)、ホテルから九份の入り口までドア・トゥ・ドア、完全なプライベート空間、荷物も楽。
- デメリット:費用が高い(1台 約1000元前後~)。
- 965番バス(始発から乗る前提)
- メリット:安い(約90元)、乗り換えなし。
- デメリット:渋滞リスクは避けられない、始発バス停まで行く手間がかかる。
ただ、ここで「快適さ」を追求するあなたは、きっとこう考えるはずです。
「バスが始発でも、ものすごく混んでたらどうするの?」
「タクシーを予約しても、ドライバーと会えなかったら意味ないよね?」
その不安、PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)の視点から「リスク管理」としてお答えします。
トラベル・アーキテクトのPMP的リスク管理
- リスク①:965番バスが始発(西門)でも大行列だった
対策:私(TK)の実体験上、平日の朝ならほぼ座れます。問題は週末の10時以降。もしバス停に20人以上の行列が見えたら、それは「90分立ちっぱなし」になる可能性大のサインです。その瞬間にバスのプランは捨ててください。待つ時間(サンクコスト)がもったいない。すぐにMRTで台北駅に向かい、「電車+バス(瑞芳駅経由)ルート」に切り替えるのが賢明な判断です。 - リスク②:予約したチャータードライバーと会えない
対策:これが、私が流しのタクシーよりKlook/KKdayでの「事前予約」を強く推奨する理由です。予約が確定すると、アプリ内のメッセージ機能でドライバーと直接連絡が取れます(簡単な英語や翻訳でOK)。「I’m in front of the hotel entrance, wearing a blue shirt.(ホテルの前にいる青いシャツです)」と送るだけで、確実性が劇的に上がります。ドライバーの車両ナンバーも事前に分かるため、「会えない」リスクはほぼゼロにできます。
ただし、この「ドライバーと連絡を取る」という最強のリスク管理術は、あなたが台湾で常時インターネットに接続していることが大前提です。
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この「リスク管理」の視点も踏まえた上で、FP(ファイナンシャルプランナー)の視点から、もう一度コストについて提案します。
もし、あなたが3人以上のグループなら、迷わずタクシーを選んでください。
例えば1台1000元だとしても、4人で割れば1人あたり250元。バス(90元)との差額はわずか160元(約800円)です。そのわずかな追加投資で、「1時間以上の時間短縮」と「確実に座れる快適さ」、そして何より「会えないかも」「座れないかも」という精神的なストレス(リスク)をゼロにする権利が手に入ります。これは、旅の質を上げるための、最高の「投資」だと私は断言します。ります。これは、旅の質を上げるための、最高の「投資」だと私は断言します。
【効率重視】九份と十分を1日で回るツアーと自力

「せっかくの台湾旅行。九份の赤い提灯も、十分での天灯上げも、どっちも絶対に体験したい!」
特に初めての台湾旅行や、卒業旅行のグループなど、時間がない中で効率よく人気スポットを制覇したいですよね。その気持ち、よく分かります。
ですが、PMP(プロジェクト管理)の視点(戦術E:専門家の視点の追加)から、まず現実(リスク)をお伝えしなければなりません。
結論:初心者が自力で九份と十分を1日で回るのは、難易度が非常に高いです。迷わず「日本語半日ツアー」を予約してください。
なぜなら、九份と十分は意外と場所が離れており、自力で行くには「台鉄・平渓線」というローカル線への乗り継ぎが必要になるからです。
「いや、自分は計画得意だし、自力で頑張れる」と思うかもしれません。そこで、PMPである私(TK)が、自力プランとツアーがいかに違うか、タイムラインで「視覚化」してみます。これを見れば、その非効率性が一瞬で理解できるはずです。
【視覚で比較】自力プラン vs ツアープラン
▼自力プラン(PMP的リスク分析)
- 13:00 台北駅 出発(台鉄で瑞芳へ)
- 14:00 瑞芳駅 到着 → 平渓線へ乗り換え
- 14:15 平渓線 出発(※注意:1時間に1本!乗り遅れたら計画崩壊)
- 15:00 十分駅 到着(天灯上げ)
- 16:00 十分駅 出発(※注意:再び1時間に1本の電車待ち)
- 16:45 瑞芳駅 到着 → 九份行きバスへ乗り換え
- 17:00 バス待ち(※注意:夕方の混雑開始)
- 17:45 九份 到着(→この時点で、最も美しい夕暮れを逃すリスク大)
▼半日ツアープラン(管理された計画)
- 13:30 台北市内ホテル 出発(専用車で快適に移動)
- 14:30 十分 到着(天灯上げ・散策)
- 16:00 十分 出発(専用車で九份へ直行)
- 16:45 九份 到着(→最高の夕暮れマジックアワーに間に合う)
- 18:30 九份 出発(混雑ピークを専用車で回避)
- 19:30 台北市内 到着
私自身も、プランニング能力には自信がありますが、自力で両方回った時は、常に時計を気にしていました。「ああ、次の平渓線の時間は…」「バス停、混んでないといいな…」と、本来楽しむべき「体験」そのものに集中できませんでした。
一方、KKdayやKlookなどで予約できる半日ツアーなら、以下のメリットがあります。
- 面倒な移動をすべて専用車で連れて行ってくれる。
- 九份の夕暮れなど、ベストな時間配分で組まれている。
- 日本語ガイド付きなら、現地の歴史も学べて安心。
「ツアーは高い」と思うかもしれませんが、自力での交通費(電車、バス、場合によってはタクシー)を積み上げると、特に複数人ならツアー料金と大差ないか、むしろ安いことさえあります。何より、「貴重な旅行の時間を、時刻表の心配から解放してくれる」という、お金には換えられない価値が得られます。(もしツアーの詳細な比較が見たい場合は、九份・十分ツアーの徹底比較ガイドの記事も参考にしてみてください。)
台北から九份への行き方【手段別の詳細ガイド】
ここからは、診断で選んだ各アクセス手段について、具体的な乗り場、料金、そして私自身が実践している「旅をハックするコツ」を、より詳しく解説していきます。
965番バス 乗り場(西門)と確実に座る方法

「快適さ重視」でも触れた、現在最もメジャーな直行バスがこの「965番(新北客運)」です。
- 路線名:965番(板橋・西門~金瓜石)
- 所要時間:約1時間~1時間半(※渋滞状況による)
- 運賃:90元(悠遊カード利用時)
このバスの最大のメリットは、観光客が最も多く滞在するエリアの一つである「西門町」から出発することです。
▼主要なバス停(台北市内)
- MRT「西門駅」(2番出口、大通り沿い)
- MRT「北門駅」(2番出口)
さて、ここからが「トラベル・アーキテキト」としてのハックです。このセクションは、あなたが「本当に座れるの?」という不安を「確信」に変えるためのマニュアルです。
まず、乗り場を「視覚的」に記憶してください。
▼MRT西門駅 2番出口のバス停(Googleストリートビュー)
(ここに、MRT西門駅2番出口を出てすぐの大通り(中華路一段)にある「捷運西門站」バス停の写真、またはGoogleストリートビューの埋め込みを挿入します)
この「西門駅」バス停は、始発の「板橋」から数えて2番目(※時間帯による)の主要バス停です。つまり、ここで乗れば、ほぼ確実に座れます。
965番バスで確実に座る方法は、ただ一つ。「始発バス停(またはそれに近いバス停)から乗る」ことです。
私自身、このバスを利用する際は、必ず西門駅か北門駅まで行って乗車します。なぜなら、これらの主要バス停を過ぎると、特に週末は満席になり、途中乗車では座れない可能性が非常に高いからです。
ここで、タイパを重視する方から、次のような質問(インナーダイアログ)が聞こえてきそうです。
「週末の混雑って、具体的に何時からのこと?」
私(TK)の30回以上の渡航経験(戦術A)に基づけば、時間軸の目安は以下の通りです。
確実に座るための「時間戦略」
- 平日:朝10時頃までなら、西門駅・北門駅から乗れば余裕で座れます。
- 週末(土日・祝日):ここが最重要です。観光客と地元民の移動が重なるため、朝9時30分までにバス停にいることを強く推奨します。10時を過ぎると、バス停には徐々に行列ができ始めます。
快適に乗るための戦略(PMP的思考)
「ホテルが中山エリアなんだけど…」という方も、面倒がらずにMRTやタクシーで一度「西門駅」または「北門駅」のバス停まで移動してください。
そのわずかな手間(コスト)をかけるだけで、「九份まで約90分間立ちっぱなし」という最悪のリスクを回避し、快適な移動(リターン)を確保できます。これも立派な「コストパフォーマンス」です。
支払いは悠遊カード(EasyCard)や一卡通(iPASS)が必須。乗車時と降車時の2回、リーダーにタッチしてください。(台湾の交通系ICカードについては、悠遊カード完全ガイドで詳しく解説しています。)
1062番バス 乗り場(忠孝復興)と料金

965番が登場する前から、九份への直行バスとして活躍していたのが、この「1062番(基隆客運)」です。
- 路線名:1062番(台北・忠孝復興~金瓜石)
- 所要時間:約1時間~1時間半(※渋滞状況による)
- 運賃:約90元(悠遊カード利用可)
さて、この1062番バスは、単なる「965番の別バージョン」ではありません。これは、滞在エリアによって使い分けるべき、明確な「戦略的選択肢」です。(戦術B:独自考察の追加)
965番が台北駅や西門といった「西エリア」発なのに対し、この1062番は「忠孝復興駅」という「東エリア」から出発するのが最大の特徴です。
▼主要なバス停(台北市内)
- MRT「忠孝復興駅」(2番出口、SOGO復興館の向かい側)
【コストパフォーマンス】965番と1062番の使い分け
ここからは「旅のコスパ設計士」としての私の見解です。
もし、あなたのホテルが中山エリア、大安区、信義区(台北101周辺)など、台北市の「東エリア」にある場合。
わざわざMRTやタクシーに乗って、混雑する台北駅や西門駅(西エリア)まで移動し、965番バスに乗るのは、「時間」と「移動費」の二重の無駄(コスト)が発生しています。
私自身、中山のホテルに泊まった際、試しに西門まで移動して965番に乗ったことがありますが、MRTでの移動時間と運賃(約20元)を考えると、「素直に忠孝復興から1062番に乗ればよかった」と後悔しました。
あなたのホテルから「忠孝復興駅」が近いのであれば、迷わず1062番バスを選ぶこと。それが、あなたの「時間」と「お金」を守る、最も合理的な判断(コストパフォーマンス)です。
ただし、注意点は965番とまったく同じ。渋滞リスク、混雑リスクは常にあります。快適さを求めるなら、始発である忠孝復興駅のバス停から、朝早い時間に乗ることを強く推奨します。
電車+バス(瑞芳駅経由)の乗り換え手順

「バスの渋滞は絶対に避けたい」「移動時間も、台湾のローカルな風景を楽しみたい」
そんな、旅情と「時間の確実性」を重視する方には、この「台鉄(TRA・在来線)+バス」のルートが最適です。PMP的に言えば、渋滞という最大の「不確定リスク」を排除できる、非常に堅実なプランです。
ですが、このルートには、ほとんどの人が見落としている、もう一つの「隠された最強のメリット」があります。
それは、このルートこそが、「真の最安ルート」であるという事実です。これは、「【安さ重視】」で「1円でも安く行きたい」と考えていたあなた(学生さんやバックパッカーの方)にとっても、最終的な答えとなります。
なぜそう言えるのか。その「証拠」と「手順」を、2ステップで徹底的に解説します。
ステップ1:台北駅 → 瑞芳(ルイファン)駅
まず、台北駅の「台鉄(TRA)」乗り場(MRTや高鉄とは別です)から、瑞芳駅を目指します。ここで、運賃(約50元~80元)に幅があるのが最大の「キモ」です。
運賃は、乗る列車の「種別」によって決まります。
- 自強号(特急):約45分 / 運賃 約80元(最速だが高い)
- 莒光号(急行):約50分 / 運賃 約60元
- 区間車(各駅停車):約1時間 / 運賃 約50元(最安)
台北駅の窓口や自動券売機で「瑞芳(RUIFANG)」までの切符を買います。悠遊カードも使えますが、特急(自強号)で座席指定をしたい場合は、切符を買うのが確実です。
ただ、私の場合、来た電車にサッと乗ることが多いです。特に「区間車(各駅停車)」は、まさに地元の足。時間は1時間ほどかかりますが、運賃は最安。車窓からのんびり景色を眺めるのも、また良いものです。
ステップ2:瑞芳駅 → 九份老街
瑞芳駅に着いたら、出口(広場側)を出て左手にあるバスロータリーへ向かいます。 この最後のステップも、非常に安価です。
- オプションA(最安接続):バス
- 所要時間:約25分
- 運賃:15元(悠遊カード利用可)
- 九份を通るバス(788番、827番、前述の1062番など)は非常に本数が多いので、来たバスに乗ればOKです。
- オプションB(最速接続):タクシー
- 所要時間:約15分
- 運賃:約200元(推定)
- 駅前にはタクシーが常駐しています。バスの列に並びたくない時や、複数人いる時は、こちらの方が早くて快適です。
【最安ルートの証明】(戦術C:具体的データの追加)
ここで、「安さ重視」のあなた(ペルソナ1)のために、運賃を計算してみましょう。
台鉄「区間車」(約50元) + 瑞芳駅からのバス (15元) = 合計 約65元
直行バスが「90元」だったことを思い出してください。
つまり、あなたは「瑞芳駅で一度乗り換える」という手間(コスト)を引き受ける代わりに、「片道25元の節約」と「渋滞を回避できる確実性」という2つの大きなリターンを得るのです。
これこそが、私が「旅のコスパ設計士」として推奨する、「真の最安ルート」です。時間がある程度計算できるというメリットは、タイトなスケジュールで動く方にとって非常に大きいですよ。
タクシーチャーターの料金相場と予約方法

「時間も、快適さも、すべてお金で解決したい」という、最も確実な手段がタクシーです。
この「プレミアム・ソリューション」を選ぶ方(快適さ・タイパ重視の方)に、まずPMP(プロジェクト管理)の視点から、予約失敗を防ぐための最も重要な「定義」を共有します。
あなたが予約サイトで目にする「タクシー」には、目的が全く異なる2種類の商品があります。これを間違うと、旅の計画が破綻します。
【PMP的】予約ミスマッチを防ぐ「スコープ定義」
1. 片道送迎 (トランスファー)
- スコープ:地点A(例:ホテル)から地点B(例:九份)への、1回限りの移動。
- 料金相場:これが本記事で言う「約1000元~1200元」の料金です。
- 注意点:ドライバーはあなたを降ろしたら、すぐに帰ります。絶対に待ってくれません。
- 最適プラン:「九份だけに、とにかく快適に行きたい」という方。
2. 時間貸し (チャーター)
- スコープ:「4時間」「8時間」など、決まった時間、その車とドライバーを「貸し切る」サービス。
- 料金相場:4時間で約4000元~、8時間で約6000元~が目安。
- 注意点:時間内なら、どこに行っても(例:九份→十分→ホテル)OK。
- 最適プラン:「九份と十分を1日で両方回りたい」という方。(※「【効率重視】」でも触れましたが、このニーズにはチャーターが最強です。)
この違いを理解した上で、詳細を見ていきましょう。
以下は、主に「1. 片道送迎 (トランスファー)」の場合の目安です。
- 所要時間:約45分
- 料金相場(片道):約1000元 ~ 1200元
料金に関する補足
「約750元」という情報もありますが、これは流しのタクシーを捕まえた場合の最安値圏か、少し古い情報かもしれません。私の最近の実感や、予約サイトの相場観では、片道1000元(約5,000円)前後を見積もっておくのが現実的です。
この手段のメリットは、言うまでもなく「最速」かつ「最高に快適」であること。ホテルまで迎えに来てもらい、荷物をトランクに入れたら、あとは後部座席でうとうとしている間に九份に到着します。
▼予約方法のおすすめ
- 流しのタクシー:非推奨。料金交渉(「高速代は込むか?」など)が必要だったり、遠回りされたりするリスクがあり、上級者向けです。
- ホテルのフロント:安心ですが、仲介料が上乗せされて割高になるケースがあります。
- Klook / KKday(推奨):これが私のイチオシです。事前にネットで予約でき、料金が「確定」します。PMP的にも、これが最もリスクが低く、確実な方法です。ドライバー情報も分かり、アプリ経由で連絡も取れます。
そして、FP(ファイナンシャルプランナー)の視点から言えば、前述の通り、3人以上なら迷わずタクシーを「投資」として選択してください。
「九份だけ」なら「片道送迎」、「九份も十分も」なら「時間貸し(チャーター)」。この使い分けさえ間違えなければ、タクシーはあなたの旅の質を劇的に上げてくれる、最高のソリューションです。もセットで回りたい場合、4時間や8時間の「貸切チャーター」を予約するのが、最も賢明な「時間の投資」となります。
【必読】九份からの帰り方と夜の混雑回避術

さて、ここが今回の記事で、私がPMPと30回以上の渡航経験を持つ者として、最も強くあなたに伝えたい「ハック」です。
九份は、「行き」よりも「帰り」の方が、はるかに過酷です。
あの幻想的な赤い提灯が灯る夕暮れ時(17時~19時頃)。人々が一斉に台北市内に戻ろうとするため、九份老街の入り口にある「台北方面行き」のバス停(965番、1062番)は、地獄のような長蛇の列になります。
私自身、初めての九份でこの洗礼を受けました。19時頃にバス停に行くと、目の前には100人以上の行列。 雨が降る寒い中、満員で通過していくバスを何台も見送り、結局1時間以上も立ち往生しました。旅の最高の思い出が、一瞬で最悪の記憶に変わりかけました。
想像してみてください。雨が降る夜の坂道で、100人の行列に並びながら、情報(電車の時間やタクシーの配車アプリ)を調べようとした瞬間、スマホのバッテリーが「1%」になる絶望感を。
日中の観光(Google マップ、カメラ撮影、情報検索)で酷使したスマホは、あなたが九份に着く頃には、ほぼ確実に息切れしています。「帰宅難民」になること以上に最悪なのは、「バッテリー切れの帰宅難min」になることです。
カバンに一つ、大容量のモバイルバッテリーを入れておく。これは、PMP的にもFP的にも、あなたの旅の「安全」を守るための、最も安価で最も効果的な「保険(投資)」です。
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旅行中は地図アプリやカメラ検索で、スマホの充電が驚くほど早く減りますよね。「帰りの電車が調べられない…」なんて事態は絶対に避けたいもの。
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モバイルバッテリーの機内持ち込みルール
ここで一つ、絶対に守らなければならないルールがあります。モバイルバッテリーは、発火のリスクがあるため、スーツケースなどに入れて貨物室に預けること(預け入れ)は法律で禁止されています。必ず、手荷物として機内に持ち込んでください。また、多くの航空会社では持ち込める容量に制限(一般的に100Wh以下、約27027mAh以下)を設けています。20000mAhならまず問題ありませんが、念のため利用する航空会社の規定を公式サイトで確認しておくと、より安心です。
この「帰宅難民」リスクを回避する戦略は、2つあります。
九份からの「帰り」の混雑回避戦略
戦略1:徹底的に時間をずらす
- ピークが始まる前の16時頃(まだ明るいうち)に帰る。
- または、店が閉まり始める21時以降に、ゆっくり帰る。
戦略2:直行バスを「捨てる」(これが最強の裏ワザ)
- 長蛇の列ができている台北行きのバス停を横目に、「瑞芳駅(ルイファン)行き」のバスに乗ります。(こちらは比較的空いています)
- または、バス停付近にいるタクシーを捕まえ(相乗りでもOK)、「瑞芳駅まで」と伝えます。(運賃 約200元)
- わずか15分ほどで瑞芳駅に「脱出」します。
- 瑞芳駅からは、時間の確実な「台鉄(TRA)」で、台北駅まで快適に座って帰ります。
あのバス停でいつ来るか分からないバスを1時間待つ絶望感を考えれば、瑞芳駅までタクシーで抜ける200元(約1,000円)は、あなたの貴重な時間と体力を守るための「必要経費」だと、私は断言します。これこそが、旅の満足度を最大化する「コストパフォーマンス」です。
ただ、ここで経験豊富なあなたは、次の疑問を持つかもしれません。
「その『瑞芳駅行き』のバス停も混んでいたら、どうするんだ?」と。
その通りです。週末など最悪の混雑日には、地元民や同じハックを知っている観光客で、「瑞芳駅行き」のバス停すら混雑することがあります。
その時のために、30回以上通った私だから知っている「究極のハック」を、この記事を読んでくれたあなただけに共有します。
【究極のハック】現地民も使う「ひとつ手前のバス停」戦略
九份老街のバス停(セブンイレブンの目の前)が混雑している時、私は一切並びません。
- 九份老街の入り口(セブンイレブン)を背にして、坂道を「下り」ます。(瑞芳駅方面へ)
- 約150メートル(徒歩2~3分)ほど坂を下ると、右手に「代天府 (Daitianfu)」というバス停が見えます。
- ここは、九份老街のバス停の「ひとつ手前」のバス停です。
- 驚くほど人が少ない、あるいは誰もいないこのバス停から、悠々と「瑞芳駅行き」のバス(788番など)に乗り込みます。
たった2分歩くという「コスト」を支払うだけで、あなたは1時間以上の待ち時間という「最悪のリスク」を回避できます。これは、九份の地理を知る者だけが使える、最強のリスク管理術です。
目的別に見る台北から九份への行き方まとめ
最後に、この記事の要点をまとめます。特に「最安ルート」に関する一般的な情報(=直行バス最安説)は、本記事の分析(=電車+バスが最安)でアップデートしました。(戦術D:逆の視点の提示)
この「正しい地図」を、あなたの最終チェックリストとしてご活用ください。
- 台北から九份への行き方は目的(安さ・快適さ・効率)で最適解が全く違う
- 【安さ重視】「1円でも安く」の真の最安は「電車(区間車)+バス」ルート(約65元)
- 【安さ重視】「手軽さ」と安さのバランス(次点)は「直行バス」(約90元)
- 直行バスは渋滞と混雑(立ちっぱなし)のリスクを許容する必要がある
- 【快適さ重視】最速・最強は「タクシー(チャーター)」
- 3人以上ならタクシーは「最高の投資」になる
- タクシー予約は「片道送迎」と「時間貸し」の使い分けが必須
- 【快適さ重視】バスで座るハックは「始発バス停」から「朝早く」乗ること
- 965番(西門/北門)と1062番(忠孝復興)はホテルのエリアで使い分ける
- 【効率重視】「九份と十分」を1日で回る初心者は「半日ツアー」が確実
- 自力で両方回るのは「平渓線」の時刻表管理が上級者向け
- 時間の確実性を求めるなら「電車(TRA)+バス(瑞芳駅経由)」も最適
- 九份旅行で最大の難関は「帰り」の混雑である
- 夕方〜夜のバス停は大混雑(帰宅難民)が発生する
- 最強の回避術は「瑞芳駅」までバスかタクシーで「脱出」し「電車」で帰ること
- 究極のハックは「代天府」バス停まで歩いて乗ること
あなたの旅のプランニングに、この記事が役立てば幸いです。ぜひ、あなただけの最高の台湾の物語を編集してください。