悠遊カード完全ガイド:買い方から使い方まで徹底解説

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台湾のMRT改札を悠遊カード(EasyCard)で通過する女性旅行者

この記事は約30分で読めます。

台湾旅行の計画、進んでいますか? 航空券とホテルを予約し、次はいよいよ現地の移動手段ですね。

台湾のSuicaとも言える「悠遊カード(EasyCard)」。これ一枚あればMRT(地下鉄)もバスも、果てはコンビニでの支払いもスムーズになる、まさに必須アイテムです。しかし、いざ準備しようとすると、たくさんの疑問が湧いてきませんか?

「悠遊カードの買い方は空港が一番? それともコンビニ?」「KlookやKKdayでの事前購入と現地購入はどっちが結局お得なの?」「チャージの方法や、いくらチャージすればいいかの目安が知りたい」「MRTやバスでの使い方はもちろん、YouBikeの登録方法や、払い戻しの手順まで全部知りたい」

私自身、初めて台湾を訪れた時は、空港のカウンターで少し緊張しながらカードを手に入れたのを覚えています。今でこそ30回以上台湾を訪れ、このカードなしの旅は考えられませんが、当時は「残高確認はどうやるんだろう」「iPASSとの違いは?」と小さな不安が常につきまとっていました。

この記事は、単なる悠遊カードの買い方から使い方までのガイドではありません。私が[トラベル・アーキテクト]として、あなたの旅のスタイル(効率重視か、コスト重視か、冒険重視か)に合わせて、どの選択が「最高のコストパフォーマンス」に繋がるのかを徹底的に設計する、いわば「悠遊カードの最適解ノート」です。

この完全ガイドを読めば、あなたは台湾の空港に降り立った瞬間から、まるで現地に住んでいるかのようにスムーズに街へ溶け込むことができるようになるでしょう。

記事のポイント

  1. 事前購入(Klook等)と現地購入のメリット・デメリットが分かる
  2. 空港・駅・コンビニでの具体的な買い方とチャージ方法が分かる
  3. MRT・バス・YouBikeなど応用的な使い方がマスターできる
  4. 払い戻しや残高確認など帰国時までの手順が完璧になる
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目次

悠遊カード(EasyCard)完全ガイド:買い方から使い方までの購入戦略

まずは、台湾旅行の第一関門とも言える「悠遊カードの入手」です。どこで買い、いくらチャージするのが最も「コスパ」が良いのか。ここでは、カードの基本情報から、あなたの旅のスタイルに合わせた最適な購入戦略までを徹底的に解説していきます。

悠遊カードとは?iPASSとの違い

まず基本の「キ」ですが、悠遊カード(EasyCard / 悠遊卡)は、台湾全土で使える交通系ICカードです。日本のSuicaやPASMOとまったく同じ感覚で使えます。MRT(地下鉄)、バス、コンビニ、一部のタクシーや観光地での支払いまで、これ一枚でOKという優れものです。

さて、ここで読者の方が最初にぶつかる疑問がこれでしょう。

「あれ、iPASS(一卡通)っていうカードもあるけど、どっちがいいの?」

確かに、台湾にはこの二大巨頭が存在します。かつては悠遊カードが北部(台北など)、iPASSが南部(高雄など)に強いという棲み分けがありましたが、まぁ、正直なところ…現在では、旅行者が使う範囲(主要都市のMRT、バス、コンビニ、台鉄)においては、ほぼどちらを使っても違いはありません。

では、なぜ私が悠遊カードを推奨するのか。それは、[トラベル・アーキテクト]の視点から見ると、ほんのわずかですが「汎用性」で悠遊カードが勝るからです。

TAIWAN HACKs メモ:EasyCard vs iPASS

悠遊カード (EasyCard): 台北発祥。台湾全土で「最も」普及しているカード。迷ったらコレ。

iPASS (一卡通): 高雄発祥。こちらも台湾全土でほぼ使える。デザインが豊富なことが多い。

ごく稀にですが、地方のバスや特定の店舗で「EasyCardは使えるけどiPASSはまだ…」という場面に遭遇することがあります。この「万が一のリスク」をゼロにするため、私は初回の旅行者には必ず悠遊カード(EasyCard)を選ぶようアドバイスしています。

ここで、もう一つの疑問を先回りしておきます。「最近よく聞く『TPASS(台湾全土/各都市の乗り放題パス)』とは違うのか?」という点ですね。

これは、明確に「別物」です。ここを混同すると、旅のコスト設計を大きく見誤ります。

「悠遊カード」と「TPASS」の根本的な違い

  • 悠遊カード(EasyCard):
    これは「器(ICカード本体)」です。Suicaのカードそのものであり、お金をチャージして使った分だけ引かれます。
  • TPASS(乗り放題パス):
    これは「機能(月額プラン)」です。悠遊カードという「器」に対して、TWD 1,200(北部版など)を支払って「30日間乗り放題」という機能を追加・購入することです。

TPASSは、台湾に長期滞在する留学生や、特定の地域を集中的に(それこそ空港MRTを何度も往復するレベルで)利用するビジネスマン向け、と言っていいでしょう。一般的な3泊4日程度の旅行者が元を取るのは、[旅のコスパ設計士]の視点からは、かなり難しいと断言できます。

ですので、この記事では、すべての台湾旅行者の基本となる「器」としての悠遊カード(EasyCard)を、最強の相棒として徹底的に深掘りしていきますね。

Klookなど事前購入と現地購入比較

空港カウンターで事前予約した悠遊カード(EasyCard)を受け取る男性旅行者

悠遊カードを手に入れる方法は、大きく分けて「①日本で事前にネット予約する」か「②台湾の現地で購入する」かの2択です。これは、あなたの台湾旅行における最初の「戦略的選択」です。

どちらを選ぶかで、あなたの旅のスタートダッシュが決まります。「時間(タイパ)」を最優先するのか、それとも「コスト」や「デザイン(旅の記念)」を重視するのか。あなたの旅のスタイルによって、最適解は変わってきます。

[トラベル・アーキテクト]の視点で、両者を徹底的に比較検討してみましょう。一目で判断できるよう、今回「デザイン性」の項目も追加しました。

購入方法メリットデメリットデザイン性こんな人におすすめ
① 事前購入
(Klook/KKday)
日本でクレカ決済できる
・空港到着後、現地通貨がなくてもOK
・カウンターが空いていれば最速
・空港の受取カウンターの営業時間に注意
・受取カウンターが混雑しているリスク
選べない
(標準デザイン固定)
タイパ最優先の人
・現地で現金を出すのが面倒な人
・初めての台湾で不安が大きい人
② 現地購入
(空港MRT/コンビニ)
・好きな金額だけチャージできる
・営業時間を気にしなくて良い
原則、現金(TWD)が必要
・空港自販機/コンビニが混雑する可能性
豊富に選べる
(コンビニの場合)
(※割高 TWD 100〜399程度)
可愛いデザインが欲しい人
・コスト最優先の人(標準版)
・早朝深夜便でカウンターが閉まっている人

私の結論:タイパ重視なら「事前購入」、デザイン重視なら「現地コンビニ」

ここからは[旅のコスパ設計士]としての私の結論です。

もしあなたが「台湾到着後のロスタイムを1秒でも減らしたい」合理主義者(私と似たタイプです)なら、迷わず「事前購入」を断言します。

私自身、最近の弾丸旅行や出張ではもっぱら事前購入です。桃園空港に降り立ち、両替所に長蛇の列ができているのを横目に、予約済みのカウンターでバウチャーを見せてカードを受け取り、そのままMRTに乗り込む。この間、わずか数分。この「時間が買える」という価値は、特に2泊3日などの短期滞在において何物にも代えがたいです。

もちろん「事前購入の受取カウンターが混んでいたら意味ないじゃないか」という反論もあります。確かにそのリスクはゼロではありません。実際、連休の初日などは混雑することもあります。

最重要:受取カウンターの営業時間

そして、事前購入の唯一かつ最大の注意点は「受取カウンターの営業時間」です。例えばKlookの指定カウンター(Unite Traveler Counter)は午前4:30から午後11時まで、KKdayの指定カウンター(EZfly Counter)は午前7時から午後11時まで、といった具合です(※情報は記事執筆時点のものであり、変動する可能性があります)。

あなたの利用便の到着時間と、カウンターの営業時間は、予約前に必ず公式サイトで確認してください。

ですから、もしあなたが「せっかくなら旅の記念になる可愛いカードが欲しい」という気持ちが強い、あるいは「早朝・深夜便でカウンターが閉まっている」のなら、迷わず「現地購入」を選んでください。

特にセブン-イレブンやファミリーマートには、サンリオや台湾のローカルキャラクターがデザインされたカードが沢山並んでおり、見ているだけでも楽しいものです。

ただし、これらのデザインカードは本体価格がTWD 100以上(TWD 199~399など)することがあり、チャージは別途現金で行う必要があります。これは「デザイン料」という、あなたの心の満足度への「投資」ですね。

どちらの選択も、あなたの旅の目的次第。ぜひ、ご自身のスタイルに合わせて選んでみてください。

[トラベル・アーキテクト]の結論:不安ゼロ&タイパ最強の選択

私が「台湾到着後のロスタイムを1秒でも減らしたい」タイパ重視の方、そして「現地での両替や券売機の操作に不安を感じたくない」初心者の方に、唯一推奨する選択肢がこれです。

日本にいる間にクレジットカードで決済を済ませ、現地ではバウチャーを見せるだけ。両替や券売機の列に並ぶ「時間コスト」と「精神的コスト」をゼロにできる、最も合理的な「旅の設計」だと断言します。

>>Klookで「悠遊カード(EasyCard)」の事前予約と料金をチェックする

>>KKdayで「悠遊カード(EasyCard)」の事前予約と料金をチェックする

空港での買い方:カウンターと自販機

台湾の空港で悠遊カード(EasyCard)の自動券売機を操作する日本人カップル

さて、「現地購入」を選んだあなたの、台湾到着後最初のミッションです。購入場所は、あなたが到着する空港によって異なります。

多くの方が利用するメインゲートウェイ「桃園国際空港(TPE)」か、市内中心部に近い「台北松山空港(TSA)」のどちらかですね。ご安心ください、どちらの空港でも購入方法は驚くほど簡単で、本質的には同じです。

ここでは、主に利用者数が最も多い「桃園国際空港(TPE)」を例に、初心者の方が絶対に失敗しないよう、具体的な購入手順を解説します。松山空港(TSA)の場合もしっかり補足していきますね。

購入場所は大きく分けて「①有人カウンター」と「②自動券売機」の2つです。

① 有人カウンター(サービス窓口)

何よりも「安心感」を最優先するなら、有人カウンター一択です。 機械の操作ミスや、「変なカードを買ってしまったらどうしよう」という不安をゼロにできます。

  • 桃園国際空港(TPE)の場合:
    到着ロビーを出て、台北市内へ向かう「桃園空港MRT」の駅改札横にある「服務櫃檯(サービスカウンター)」を目指してください。
  • 台北松山空港(TSA)の場合:
    さらに簡単です。空港ターミナル直結の「台北MRT 松山機場駅」の改札横にある「服務櫃檯(サービスカウンター)」に行ってください。

どちらのカウンターでも、やることは同じ。スタッフにこう伝えて、現金を渡すだけです。

「I want to buy an EasyCard.(アイ・ウォント・トゥ・バイ・アン・イージーカード)」

ここで[トラベル・アーキテクト]としてのTIPSですが、何も言わずに TWD 500札(約2,400円)をスッと出すのが一番スムーズです。

そうすれば、スタッフは「あ、旅行者だな」と理解し、「カード本体代 TWD 100+初期チャージ TWD 400」=合計 TWD 500 の悠遊カードを黙って渡してくれます。日本語が通じるスタッフがいることも多いので、機械操作に少しでも不安がある方は、迷わずカウンターを選んでください。

例外:クレジットカードが使える「EZflyカウンター」(桃園空港)

「現地通貨に両替する前にカードが欲しい!」という合理的なあなたへ。情報によると、桃園国際空港(TPE)のMRT駅内にある「EZflyカウンター」では、TWD 300のEasyCardを販売しており、例外的にクレジットカードでの購入も可能であるとの情報があります。もし両替所が混雑していて、先にカードだけ手に入れたい場合は、このカウンターを探してみるのも一つの戦略です。(ただし、営業時間に注意してください)

② 自動券売機(IC Card Vending Machine)

「カウンターが混雑している」「自分のペースで素早く買いたい」という、私のような効率重視派の方には自動券売機がおすすめです。

  • 桃園国際空港(TPE)の場合:
    桃園空港MRTの駅に、「IC Card Vending / Top Up」と書かれた青い券売機があります。これが悠遊カードの購入・チャージ機です。
  • 台北松山空港(TSA)の場合:
    台北MRTの駅にある「自動售票機(自動券売機)」を使います。桃園の専用機とは少し見た目が違いますが、機能は同じです。

操作は非常に簡単です。

  1. 画面右上の「日本語」ボタンをタッチします。(これで不安の9割は解消されます)
  2. 画面の「悠遊カード購入」(あるいは「ICカード販売」のような表示)をタッチします。
  3. TWD 500(カード代100元+チャージ400元)のセット販売になっていることが多いので、画面の指示に従い、現金(TWD紙幣)を投入します。
  4. カードとお釣り(あれば)が下の取り出し口から出てきます。

重要:自動券売機は「現金のみ」です

この自動券売機は、クレジットカードは使えません。必ずTWDの現金(特に100元札や500元札)を準備してから臨んでください。両替所は空港の到着ロビーに必ず複数あります。

私自身、初めて台湾に来た頃は不安でカウンターに並んでいましたが、今ではもっぱらこの自動券売機です。慣れれば1分もかからず購入できるので、時間を無駄にしたくない方にはこちらを推奨しますよ。

コンビニ・MRT駅での買い方と簡単フレーズ

台湾のコンビニでデザイン豊富な悠遊カード(EasyCard)を選ぶ女性旅行者

もし空港でバタバタして買いそびれてしまっても、まったく焦る必要はありません。悠遊カードは台北市内に入ってからでも、文字通り「至る所」で購入可能です。

主な購入場所は「①コンビニ」と「②MRT駅窓口」です。

① コンビニ(7-Eleven, FamilyMartなど)

台湾のコンビニ(セブン-イレブン、ファミリーマート、Hi-Life、OK Mart)は、悠遊カードの宝庫です。レジ横の目立つ場所に、さまざまなデザインのカードが吊り下げられています。

ここで[トラベル・アーキテクト]としての考察ですが、コンビニは「デザイン(記念品)」を買いに行く場所と割り切るのがスマートです。

サンリオや人気キャラクター、台湾らしい風景が描かれたカードなど、見ているだけでも楽しいのですが、これらは「デザイン料」が上乗せされています。標準カードの本体代TWD 100に対し、これらのカードはTWD 199からTWD 399(約950円~1,900円)といった価格設定が主流です。

この「コスト」を理解した上で、お気に入りの一枚を見つけたら、レジに持っていき、こう伝えましょう。

簡単フレーズ:「これが欲しい + チャージして」

(カードを指差して)「我要這個(ウォーヤオ・ジェイガ / これが欲しいです)」
(続けて、500元札などを見せながら)「加値(ジャーヂィー / チャージしてください)」

加値(ジャーヂィー)」は、台湾旅行で絶対に覚えておくべき最強の言葉の一つです。これさえ言えば、店員さんはカード本体代金(例:TWD 199)を引いた残りのお金(例:TWD 301)をチャージしてくれるか、あるいは「チャージはいくらにする?」と聞いてくれます。

ちなみに、コンビニではカード本体代金の支払いにクレジットカードが使える店もありますが、チャージ(入金)は原則、現金のみと覚えておいてください。

② 台北MRTなどの駅窓口

「デザインはどうでもいいから、標準のカードが欲しい」という方は、市内のMRT駅のサービスカウンター(有人窓口)に行ってください。

空港と同じく「I want to buy an EasyCard.」で通じますし、ここで購入できるのは一番スタンダードな「標準デザインのカード(本体代TWD 100)」です。

私個人の見解をまとめると、買い方のスマートな選択はこうなります。

  • 効率・コスト重視なら: 空港のMRT自動券売機(標準カードTWD 100)
  • 安心感重視なら: 空港または市内のMRT駅窓口(標準カードTWD 100)
  • デザイン・記念品重視なら: コンビニ(デザインカードTWD 199~)

あなたの旅のスタイルに合わせて、最適な場所を選んでみてください。

失敗しないMRT駅でのチャージ方法

台北MRT駅の券売機で悠遊カード(EasyCard)にチャージする手順

カードを手に入れたら、次は「チャージ(入金)」です。空港でTWD 400分チャージ済みのカードを買ったとしても、3泊4日もすれば必ず残高は不足します。

「チャージはコンビニのレジでもできる」と紹介しましたが、[トラベル・アーキテクト]として私が最も推奨するのは、「MRT駅の自動券売機(チャージ機)」です。

なぜなら、コンビニのレジは混雑していることも多く、後ろに並んでいる人の視線を感じながら「えっと、チャージは…」と焦るのは、旅の貴重な時間を浪費する「悪いコスト」だからです。

その点、券売機なら自分のペースで、間違いなく操作できます。ここで、初めての方でも絶対に失敗しないための「視覚的マニュアル」をステップ・バイ・ステップでお伝えします。

  1. STEP 1: 機械を探す
    MRTの駅構内には、必ず「自動售票加値機(切符販売・チャージ機)」があります。複数の言語に対応した、比較的新しいタッチパネル式の機械です。
  2. STEP 2: 言語選択
    画面の右上隅に「日本語」というボタンがあります。まずはここをタッチしてください。これで一気に不安が解消され、ホームグラウンドになりますね。
  3. STEP 3: カードを置く
    画面の指示に従い、センサー(EasyCardの青いマークが描かれた台)にあなたの悠遊カードを「カチッ」と音がするまでしっかり置きます。すると、画面に現在の残高(例:50元)が表示されます。
  4. STEP 4: チャージを選ぶ
    画面に表示される「チャージ(金額追加)」ボタンをタッチします。
  5. STEP 5: 現金を投入
    チャージしたい金額の現金(紙幣または硬貨)を投入口に入れます。TWD 100札、TWD 500札、TWD 1000札が使えます。お釣りも出ますが、スムーズなのはTWD 100札かTWD 500札です。
  6. STEP 6: チャージ完了
    お金を入れると、即座に画面上の残高が増えます。(例:50元 → 550元)。必ず「チャージ後の残高」をその場で確認してください。確認したら、カードを取って完了です。

どうでしょう。一度やってみれば、日本の駅でSuicaにチャージするより簡単だと感じるかもしれません。

最重要:チャージも「現金のみ」です

ここでも、クレジットカードや電子マネーでのチャージはできません。

私自身、財布にTWD 1000札しかない状況でチャージしようとして、券売機がTWD 1000札を受け付けず(たまにあります)、結局コンビニに両替しに走った苦い経験があります。

旅のコスパ設計士としてのアドバイスは、「悠遊カードのチャージ用に、常にTWD 500札を1枚は財布に残しておく」という現金管理戦略です。これが、あなたの旅を止めないための保険になります。

この手順さえ覚えておけば、もうチャージで困ることは絶対にありません。

日数別チャージ金額の目安はいくら?

「チャージ方法は分かったけど、じゃあ、結局いくらチャージすればいいの?

これは、私が友人たちから最も多く受ける質問の一つです。読者の皆さんも、これが一番知りたいことかもしれませんね。

もちろん、どれだけ移動するか、どれだけコンビニで使うかによりますが、私の30回以上の渡航経験から導き出した「失敗しないチャージ目安金額」を、[トラベル・アーキテクト]として提案します。

これは、「カード本体代 TWD 100」とは別に、純粋に使うお金(チャージ額)としての目安です。今回は、あなたの旅のスタイルに合わせて、よりパーソナライズされた2つのパターンを提示します。

旅のコスパ設計士が提案するチャージ目安(スタイル別)

A. 移動メイン派(交通費が中心)のあなた
主にMRTやバスでの移動に使い、コンビニでは時々飲み物を買う程度、という堅実なスタイルの方。

  • 2泊3日: TWD 400~500
    (内訳:空港MRT往復 約TWD 320 + 市内移動 + 予備)
  • 3泊4日: TWD 600~700
    (上記 + 九份へのバス代や、少し遠出する分の台鉄代を考慮)

B. コンビニ多用派(電子マネー中心)のあなた
移動はもちろん、コンビニでの毎日のドリンク代、夜食、ちょっとした買い物も全部カードで済ませたい、私のような「キャッシュレス派」の方。

  • 2泊3日: TWD 700~800
    (Aプラン + コンビニ代 TWD 300程度)
  • 3泊4日: TWD 1000~1200
    (Aプラン + コンビニ・買い物代 TWD 500程度)

「Bプランは、ちょっと多くない?」と感じましたか?

私がBプラン(多めのチャージ)を推奨するのには、明確な理由があります。それは、残高不足のストレスと、小銭を探す時間を「ゼロ」にするためです。

私自身、最初の頃はAプランで運用していたのですが、ある時、夜市で散財した翌朝、ホテルの最寄りのコンビニでコーヒーを買おうとして残高不足(餘額不足)になったことがあります。後ろに人が並ぶ中、慌ててリュックから財布を探し、TWD 1000札しかなくて店員さんに嫌な顔をされる…この「数分の気まずさと時間のロス」こそが、旅の質を著しく下げる「最悪のコスト」だと痛感しました。

悠遊カードは、MRTやバスだけでなく、コンビニでの「ちょっとした買い物」が本当に便利なんです。喉が渇いた時にお茶を買ったり、夜食に肉まんを買ったり…そのたびに現金(特に小銭)を出す手間を考えると、カードで「ピッ」と済ませられる快適さは、あなたの旅の体験価値を格段に上げます。

チャージ金額が中途半端に余っても、帰国前にコンビニで使い切ることも、後述する「払い戻し」も可能です。それならば、旅の途中で「あ、残高足りるかな…」と心配する時間をなくす方が、よほど「コスパ」が良いとは思いませんか?

まずは空港でTWD 500のカード(チャージTWD 400)を買い、旅のスタイルに合わせて途中でTWD 300~500を一度追加チャージする。これが私の基本的な動き方です。

悠遊カード(EasyCard)完全ガイド:買い方から使い方までの活用術

カードの準備が万端なら、ここからは実践編です。基本的な使い方から、知っていると旅の質が格段に上がる「応用テクニック」まで。悠遊カードのポテンシャルを120%引き出す活用術を、余すところなく伝授します。

MRTやバスでの基本的な使い方

さて、ここからは実践編です。使い方は、日本のSuicaと全く同じで驚くほど簡単ですが、特にバスには台湾特有の「お作法」がありますので、しっかり押さえていきましょう。

MRT(地下鉄)での使い方

これは説明不要かもしれませんね。改札機のセンサーに「ピッ」とタッチして入場し、降りる駅の改札機に「ピッ」とタッチして出場するだけです。

私があえてTIPSを付け加えるなら、出場時に改札機の小さな画面を「一瞬だけ見る癖」をつけることです。ここには「差し引かれた運賃」と「カード残高」が表示されます。ここで残高をチェックしておけば、「チャージし忘れ」のストレスを大幅に減らせます。

バスでの使い方(最重要!)

初心者が最も戸惑うのが、おそらくバスでの使い方です。私自身、初めて台北でバスに乗った時、前の人が降りる時にタッチしているのに、乗る時には誰もタッチしないのを見て「一体いつ払うんだ?」と混乱した苦い経験があります。

なぜなら、かつての台湾のバスは「乗る時だけタッチ(上車刷卡)」と「降りる時だけタッチ(下車刷卡)」、そして「両方タッチ」の3パターンが路線や区間によって混在していたからです。

ですが、ご安心ください。現在はシステムがほぼ統一され、台北や新北市のバスは、原則「乗車時」と「降車時」の2回タッチ(上車刷卡・下車刷卡)に移行しています。

バス利用の鉄則:乗る時も、降りる時も、必ずタッチ!

もう何も考えず、「バスに乗る時にピッ、降りる時にもピッ」と覚えてください。これが旅行者にとって最も安全で確実な戦略です。

これを忘れると、次回の乗車時にロックがかかってしまうなどのペナルティが発生する可能性もゼロではありません。地元の人は運転席の上にある電光掲示板の表示(「上車刷卡」か「下車刷卡」か)を見ていますが、私たちは「2回タッチ」と体に覚え込ませましょう。

【コスパ設計士のHACK】乗り継ぎ割引を活用する

ちなみに、悠遊カードでMRTやバスに乗ると、運賃が割引(台北MRTなら2割引など)になることが多く、その点でも現金払いより圧倒的にお得です。

そして、[旅のコスパ設計士]として、もう一つ知っておいてほしい「HACK」があります。それは「乗り継ぎ割引」の存在です。

台北市内では、「MRT」と「市内バス」を1時間以内に乗り継ぐと、自動的に割引が適用されるのです。(例:バスからMRTへ乗り継ぐと、バス代が無料になるなど、条件により異なります)

タクシーを使わず、MRTとバスを巧みに組み合わせることで、交通費を劇的に圧縮できる。これも、悠遊カードが「旅のコストパフォーマンス」を最大化するツールである理由の一つです。

YouBikeの登録と利用方法

悠遊カード(EasyCard)で借りたYouBikeで台北市内をサイクリング

さて、ここが「旅の応用編」であり、台湾リピーターやアクティブな街歩きを好む方にはぜひマスターしてほしいセクションです。

「MRTやバスでは行けない、もっとローカルな台湾を体験したい」「ガイドブックに載っていない路地裏の風景に出会いたい」と考えるなら、シェアサイクルの「YouBike」は最強のツールになります。台北市内なら、ほぼ全ての主要スポットにステーションがあり、料金も非常に安価です。

このYouBikeの支払いにも、もちろん悠遊カードが使えます。ただし、一つだけ、絶対に越えなければならない重要なステップがあります。

それは、「YouBikeを利用するための事前登録」です。

具体的には、あなたの悠遊カードと「台湾の電話番号(SIMカード)」を紐付ける必要があります。この登録方法は2つあります。

  1. YouBikeの公式アプリ(YouBike 2.0)で行う
  2. 街中にある「KIOSK」端末(無人情報端末)で行う

最重要:YouBike登録には「台湾の電話番号」が必須

ここが最大のハードルです。私自身、eSIM(データ通信のみ)で渡航した際に、この壁にぶつかりました。

eSIMやWi-Fiルーターのみで旅行している場合、SMS(ショートメッセージ)が受信できる「台湾の電話番号」を持っていないため、原則としてYouBikeの登録ができません。

YouBikeに本気で乗りたい方は、必ず「電話番号付きのSIMカード」を現地で入手するか、日本から対応プランを契約していく必要があります。この「コスト」を払ってでも、体験する価値は十分にありますよ。

[コスパ設計士のHACK] 登録はアプリ? KIOSK端末?

ここで、すでにリサーチ済みの読者の方は「KIOSK端末でも登録できるんでしょ?」と思うかもしれません。確かにその通りです。街中のYouBikeステーションにあるKIOSK端末でも、悠遊カードと電話番号を登録することは可能です。

ですが、ここからは私の[トラベル・アーキテク]としての見解です。

登録は、絶対に「渡航前に日本でアプリから」済ませておくべきです。

理由は「タイパ(タイムパフォーマンス)」の圧倒的な差です。KIOSK端末は、まず設置されているステーションを探す手間がかかります。そして、炎天下や雨の中、慣れない中国語(英語切り替え可)の画面を操作し、日差しで見えにくい画面と格闘するのは、かなりのストレスです。

その点、アプリなら日本にいる間に、涼しい部屋で落ち着いて登録作業を完了できます。現地に着いたら、電話番号付きSIMを挿入し、SMS認証を済ませるだけ。この「時間的コスト」と「精神的コスト」の差は、計り知れません。

登録さえ済んでしまえば、使い方は簡単。YouBikeステーションで、自転車のドックにあるセンサーに悠遊カードをかざすだけで、ロックが解除されて乗車できます。返却時も同様に、空いているドックに差し込んでカードをかざせば、自動で料金が精算されます。

台鉄や新幹線は?利用範囲の全貌

悠遊カードのすごいところは、その圧倒的な利用範囲の広さです。MRTやバス、コンビニは基本として、それ以外に「どこまで使えるのか」を一覧で見てみましょう。特に「台鉄(在来線)」と「高鉄(新幹線)」の扱いは、リピーターの方でも混乱しやすいポイントです。

カテゴリ主な利用先利用可否と注意点
鉄道(新幹線)台湾高鉄(HSR)× 乗れません
※旅行者が持つ通常の悠遊カードでは、新幹線の改札は通れません。別途、乗車券が必要です。
鉄道(在来線)台鉄(TRA)◎ 基本的に乗れます
(区間車、快速などは全線OK)
※ただし、特急列車には厳格なルールがあります(後述)。
バス市内バス・長距離バス◎ 乗れます
(例:台北から九份へ行くバスなどもOK)
シェアサイクルYouBike◎ 使えます
(ただし、前述の通り事前登録が必須)
その他交通一部のタクシー、フェリー△ 一部使えます
(対応している車両・航路のみ。タクシーは「悠遊卡」のステッカーが目印)
商業施設コンビニ、スーパー、デパート、ドラッグストア、観光地など◎ ほぼ使えます
(小額決済の多くをカバーできます)

【最重要 HACK】台鉄(在来線)利用時の上級テクニック

さて、ここからが[トラベル・アーキテクト]として、特にリピーターの方にお伝えしたい「HACK」です。

私が特にお勧めしたいのが、「台鉄(在来線)」での利用です。

例えば、台北から少し足を伸ばして、猫の村「猴硐(ホウトン)」や、ランタン上げの「十分(シーフェン)」に行く場合。普通なら窓口で切符を買う必要がありますが、悠遊カードがあれば、そのまま改札に「ピッ」とタッチして乗車できます。

これだけでも十分便利ですが、メリットはそれだけではありません。

  1. 時間コストの削減: 切符を買う列に並ぶ時間を完全にゼロにできます。
  2. 金銭コストの削減: 悠遊カードで台鉄に乗車すると、運賃が1割引になる(短距離利用の場合)という、まさに「コスパ」最強のメリットがあります。

切符を買う時間も節約でき、お金も節約できる。これぞ[トラベル・アーキテクト]が推奨する活用術です。

台鉄の「特急ルール」を制覇する

ただし、台鉄の利用には、多くの旅行者が知らない「特急ルール」が存在します。ここを理解すれば、あなたはもう悠遊カードの上級者です。

台鉄特急のルール(要約)

  • 原則乗れない特急: 太魯閣(タロコ)号普悠瑪(プユマ)号。これらは「全車指定席」のため、悠遊カードでタッチして乗ることは*原則として許可されていません*。
  • 「立ち乗り」なら乗れる特急: 上記2つ以外の特急(例:自強号莒光号など)。

「え、自強号にも乗れるの?」と驚いたかもしれません。そうです、乗れるのです。

私自身、花蓮から台北へ戻る際、「プユマ号は満席だけど、次の自強号なら立ち乗りで帰れる」という場面で、悠遊カードで改札を通り、デッキで数時間過ごした経験が何度もあります。これは「座れない」というデメリットと引き換えに、「今すぐ移動できる」という時間的メリット(タイパ)を取るための究極の選択です。

ただし、この「特急立ち乗り」には「乗車距離70kmまで」という制限があり、70kmを超えると追加料金が発生するなど、少々複雑なルールがあります。リピーターの方が「どうしても今、この特急に乗りたい」という時の裏ワザとして、頭の片隅に入れておくと良いでしょう。

とはいえ、初めての旅行や、ゆったり旅したい方は、「プユマ号とタロコ号はダメ。それ以外の普通列車や快速はOK」と覚えておけば、まず失敗はありません。、絶対に覚えておいてください。

残高確認の方法

便利な悠遊カードですが、唯一の弱点は「残高がいくら残っているか、パッと見で分からない」ことです。私も、コンビニでお茶を買おうとして「ピッ」…『餘額不足(残高不足)』と表示され、現金を出した経験が何度もあります。

そうならないために、残高を確認する癖をつけましょう。最も簡単で確実な方法は、以下の3つです。

悠遊カード 残高確認の3つの方法

  1. MRTの改札出場時に見る
    改札を出る瞬間、センサー横の画面に「残高」が表示されます。これを見るのが一番手軽です。
  2. MRT駅のチャージ機(券売機)に置く
    前述のチャージ機にカードを置くだけで、現在の残高が表示されます。チャージしない場合でも、これが一番確実な方法です。
  3. コンビニで聞く(簡単フレーズあり)
    レジで店員さんに確認してもらう方法です。「ハードルが高い」と感じるかもしれませんが、この記事の読者の皆さんには、その壁を乗り越えるための「お守り」のフレーズを授けます。

コンビニで残高確認するフレーズ

「コンビニ・MRT駅での買い方と簡単フレーズ」で、「加値(ジャーヂィー / チャージ)」という言葉を紹介しました。これと同じくらい便利なのが、残高確認のフレーズです。

コンビニで何かを買うついででも良いですし、レジが空いている時を見計らって、カードを見せながらこう伝えてみてください。

簡単フレーズ:「残高を確認してください」

請幫我確認餘額(チン・バン・ウォー・チュエレン・ユーウー)」

長いと感じるかもしれませんが、「餘額(ユーウー / 残高)」だけでも通じる可能性はあります。しかし、このフルフレーズを小さな声で言えれば、店員さんはすぐに理解して、レジの端末で残高を照会してくれます。

「加値(チャージ)」と「確認餘額(残高確認)」。この2つをマスターするだけで、あなたの台湾でのコンビニ体験は、格段にスムーズになりますよ。

注意:残高が表示されない場面

注意点として、バス乗車時や、コンビニでの支払い時には、通常、残り残高が表示されないです。だからこそ、「残高が不安だな」と思ったら、ためらわずに最寄りのMRT駅のチャージ機に立ち寄るか、勇気を出してコンビニで聞いてみるのが、一番スマートな解決策ですね。一番スマートな解決策ですね。

払い戻し方法と手数料

台湾旅行もいよいよ最終日。「この悠遊カード、どうしよう?」と悩む時が来ます。ここで、非常に重要な、そして多くの旅行者が誤解しているルールをお伝えしなければなりません。

【重要】カード本体代(TWD 100)は戻ってきません

かつてはデポジット(預り金)制だったので、カードを返却すればTWD 100が戻ってきました。しかし、現行のルールでは、最初に支払ったTWD 100は「カード本体の購入費用」であり、払い戻し不可(Non-Refundable)となっています。

この「TWD 100は記念品代・手数料として支払った」という事実を、まずは受け入れてください。

これを前提とした上で、「カードに残ったチャージ残高」の払い戻しについて解説します。

残高の払い戻し手順

  • 場所: 台北MRTなど、各都市のMRT駅の「サービスカウンター(有人窓口)」
  • 手続き: カードを渡し、「退卡(トゥイ・カー / カードを払い戻したい)」または「Refund, please.」と伝えるだけです。
  • 手数料: 払い戻し時、手数料としてTWD 20が残高から差し引かれます。

[コスパ設計士の結論] 払い戻しは「しない」が正解

ここで、[旅のコスパ設計士]としての私の結論を断言します。

よほど高額(TWD 1,000以上)が残っていない限り、払い戻しは「しない」方が合理的です。

なぜなら、悠遊カードには有効期限がないからです。数年後にまた台湾に来る時、そのまま使えます。

考えてみてください。残高がTWD 100残っていたとして、払い戻しのためにTWD 20の手数料を払うと、手元に戻るのはTWD 80(約380円)です。このために、帰国前の慌ただしい空港MRTの駅で、わざわざカウンターの列に並ぶ。この「時間的コスト」と「精神的コスト」を考えたら、どうでしょう?

私なら、そのTWD 80(手数料を引かれる前のTWD 100)で、もっと価値のある使い方をします。

[HACK] 残高をゼロにする、賢い消化方法

払い戻し手数料のTWD 20を払うくらいなら、その分を使い切った方がよほど合理的です。私のおすすめは、以下の「ゼロ円」HACKです。

  1. 市内のドラッグストア(康是美、Watsons)で使う
    空港に向かう直前、ホテル近くのドラッグストアで、お土産用のフェイスマスクや「白花油(万能オイル)」などを買います。TWD 100やTWD 200の残高を消化するのに最適です。
  2. 市内のコンビニで「最後の買いだめ」をする
    お気に入りの「黒松沙士(台湾コーラ)」や「茶葉蛋(煮卵)」、お土産のお菓子などを買い込み、残高をゼロに近づけます。
  3. 空港のコンビニで「最後の晩餐」に使う
    空港に到着後、保安検査場の手前にあるコンビニで、「最後の台湾ビール」やサンドイッチ、雑誌などを買い、TWD 20の手数料を「飲み干す」のです。

私自身、いつもこの3パターンで残高をTWD 10以下にしてから、カードを財布にしまいます。

「台湾観光くじ」のE-チケットは別物

ちなみに、台湾観光局の「台湾観光くじ(Lucky Draw)」で当選したTWD 5,000の悠遊カード(E-チケット)は、通常のカードとは全くの別物です。これはチャージも払い戻しも一切できません。あくまで「使い切り」の特別なカードですので、混同しないようご注意ください。

悠遊カードは、あなたの「台湾への再訪パスポート」のようなもの。ぜひ、旅の記念に持ち帰ることをお勧めします。

現地で困らないための最終チェックリスト

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。もうあなたは「悠遊カード・マスター」です。

最後に、この記事を「現地で困った時に開くお守り」にするため、[トラベル・アーキテクト]として作成した究極の「チートシート」をお渡しします。出発前に、そして現地で不安になったら、これだけを確認してください。

悠遊カード 最終チェックリスト & 簡単フレーズ集

【PART 1: 知識チェックリスト】

  • □ TWD(台湾ドル)の現金は準備したか?(カード購入・チャージはほぼ現金のみ!)
  • □ 事前購入(Klook等)の場合、受取カウンターの営業時間は確認したか?
  • □ YouBikeに乗りたい場合、「電話番号付き」のSIMカードを準備したか?
  • □ バスの乗り方は覚えたか?(「乗る時」と「降りる時」の2回タッチ!
  • □ 新幹線(高鉄)には乗れないことを理解したか?(台鉄(在来線)はOK!)
  • □ カード本体代(TWD 100)は返金不可と理解したか?
  • □ 残高がTWD 20以下の場合は、払い戻しせず「使い切る」戦略を立てたか?

【PART 2: 現地で使えるお守りフレーズ集】

万が一、言葉が通じない場面でも、これさえ見せれば伝わります。

  • チャージしたい時(コンビニ・駅窓口で):
    加値(ジャーヂィー)」
    (カードと現金TWD 500札を見せながら言えば完璧です)
  • 残高を確認したい時(コンビニで):
    請幫我確認餘額(チン・バン・ウォー・チュエレン・ユーウー)」
    (「餘額(ユーウー)」だけでも伝わる可能性大です)
  • 払い戻したい時(MRT駅窓口で):
    退卡(トゥイ・カー)」
    (カードを差し出しながら、この2文字を見せるだけで伝わります)

このチェックリストさえあれば、もう何も恐れることはありません。あなたはもう、台湾の交通を完全にマスターしています。

悠遊カード(EasyCard)完全ガイド:買い方から使い方までの総括

悠遊カードは、単なる交通カードではありません。それは、あなたの台湾の旅を「編集」するための最強のツールであり、旅の「コストパフォーマンス」を最大化するための鍵でもあります。

最後に、この完全ガイドの要点を、あなたが現地で迷わないための「行動規範」としてまとめます。

  • 悠遊カードは台湾旅行の必須ICカード
  • 迷ったらiPASSではなく「悠遊カード」を選ぶのが合理的
  • タイパ重視なら「事前購入(Klook等)」で時間を買う
  • デザイン重視なら「現地コンビニ」で記念品として買う
  • カード本体代TWD 100は払い戻し不可
  • チャージはMRT駅の券売機が最もストレスフリー
  • 購入もチャージも原則「現金(TWD)」のみ(例外あり)
  • チャージ目安は「移動メイン」か「コンビニ多用」かで決める
  • MRTは乗降時にタッチ
  • バスは「乗る時」と「降りる時」の2回タッチと覚える
  • YouBikeの利用には「電話番号付きSIM」が必須
  • 台鉄(在来線)は乗車可能で1割引のメリットがある
  • 特急(プユマ・タロコ)と新幹線(高鉄)は利用不可
  • 残高確認はMRT改札出場時かチャージ機が確実
  • 残高の払い戻しには手数料TWD 20がかかる
  • カードに有効期限はないため「払い戻ししない」のが賢明

この記事で得た知識が、あなたの台湾という素晴らしい「作品」を編集する上で、最高の素材(マテリアル)となることを願っています。

さぁ、準備は万端です。そのカード一枚を相棒に、あなただけの最高の台湾を編集する旅へ出かけましょう。

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