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台湾旅行 3泊4日の持ち物!初心者必見の荷物準備完全ガイド

いよいよ待ちに待った台湾旅行。航空券もホテルも予約して、あとは荷造りするだけ。…なのに、がらんとしたスーツケースを目の前にして、「いったい何から手を付ければいいんだ?」と、まるで宿題を前にした子供のように途方に暮れていませんか。
いや、本当にその気持ちはよく分かります。何を隠そう、僕自身がそうでしたから。初めて台湾へ行く前夜、不安で何度も荷物を詰めたり出したり…。暑いの?寒いの?お店の中は?考えれば考えるほど、持っていくべきものが無限に増えていくような気がして、結局パンパンのスーツケースで出かけたのを、今でも苦笑いしながら思い出します。
でも、安心してください。この記事は、そんな過去の僕のような、そして現在のあなたのような、旅への期待と不安が入り混じった方のために書きました。数えきれないほど台湾を訪れ、数々の小さな失敗とささやかな成功を積み重ねてきた僕が、ようやく辿り着いた「これさえあれば大丈夫」という持ち物の思考法とリストの全てを、惜しみなくお伝えします。
この記事を読み終える頃には、あなたの漠然とした不安は「これで万全だ」という確かな自信と、旅への高鳴る期待に変わっているはずです。さぁ、一緒に最高の旅の準備を始めましょう。
記事のポイント
- 初心者でも完璧な準備ができる思考法とチェックリストを公開
- 女性、子連れ、LCC派など、あなたのスタイルに合わせた最適解がわかる
- 「本当に必要なもの」と「思い切って置いていくべきもの」が明確になる
- 旅の質を格段に上げる、経験者が選び抜いた珠玉の便利グッズを紹介
台湾旅行3泊4日の持ち物!初心者も安心の荷物準備完全ガイド

この記事のナビゲーション
- まずは結論!台湾旅行持ち物チェックリスト
- これだけは必須!パスポートや現金など貴重品リスト
- 【女子編】美容家電もOK?台湾旅行の持ち物
- 【子連れ編】子供の年齢別!持ち物リストと注意点
- 【LCC編】台湾旅行はスーツケースいらない?7kgパッキング術
- 【効率化ハック】台湾のプロが選ぶ便利グッズ3選
- 【荷物を減らす技術】これは不要!現地で買える物リスト
- 【経験者は語る】台湾旅行で持っていけばよかった物
- 【スーツケース選び】台湾3泊4日に最適なサイズは何L?
- 【万が一の備え】パスポート紛失…緊急時の持ち物
- まとめ:これで完璧!台湾旅行3泊4日の持ち物準備
まずは結論!台湾旅行持ち物チェックリスト

何はともあれ、まずはこちらをご覧ください。僕が数えきれないほどの台湾渡航と、数々の小さな失敗を経てようやく辿り着いた、「3泊4日の台湾旅行」に最適化された持ち物の完全チェックリストです。初めて海外へ行く方、特に荷造りに不安を感じている女性にとっては、スマホ画面とスーツケースを何度も往復するのは本当に大変ですよね。だからこそ、このリストを紙に印刷して、一つずつチェックしながら準備を進めることを強くお勧めします。
旅の準備は、単なる作業ではありません。これから始まる素晴らしい体験への序章であり、このリストを一つずつ潰していく行為は、不安を期待へと変えていくための「儀式」のようなもの。まずはここから始めて、心を落ち着かせ、旅への気持ちを高めていきましょう。
ダウンロードして印刷できるチェックリスト(PDF)
より便利に使っていただくために、印刷に最適化したPDF版のチェックリストもご用意しました。下のボタンからダウンロードして、ぜひご活用ください。
※PDFファイルが開きます。
| カテゴリ | 優先度 | 持ち物 | チェック | ワンポイントアドバイス |
|---|---|---|---|---|
| 貴重品 | ★★★ | パスポート | □ | 残存有効期間が6ヶ月以上あるか必ず確認! |
| ★★★ | 航空券(eチケット) | □ | スマホだけでなく紙にも印刷しておくと安心感が段違いです | |
| ★★★ | 現金(日本円・台湾ドル) | □ | 1〜2万円分を台湾ドルに。残りは日本円でOK | |
| ★★★ | クレジットカード | □ | VISA/Mastercardを推奨。最低2枚あると盤石 | |
| ★★☆ | 海外旅行保険証 | □ | カード付帯で十分か要確認。万が一のお守りです | |
| 電子機器 | ★★★ | スマートフォン | □ | 充電器とケーブルもセットで。これが無いと始まりません |
| ★★★ | モバイルバッテリー | □ | 10000mAh以上推奨。預け入れ荷物は絶対NG! | |
| ★★★ | ポケットWi-Fi / SIM / eSIM | □ | eSIMが最も身軽でストレスフリー。事前設定を忘れずに | |
| ★☆☆ | 変換プラグ | □ | 台湾は日本と同じAタイプなので、基本的には不要です | |
| 衣類 | ★★★ | トップス(Tシャツなど) | □ | 汗をかくので日数分+予備1枚が基本 |
| ★★★ | ボトムス | □ | 着回しが効くものを2本あれば十分 | |
| ★★★ | 羽織もの | □ | 必須!強烈な冷房対策にカーディガンや薄手パーカーを | |
| ★★★ | 下着・靴下 | □ | 日数分+汗をかいた時用の予備1セット | |
| ★★★ | 歩きやすい靴 | □ | とにかく歩くのでスニーカーが最強。新品の靴は靴擦れ注意! | |
| 洗面・衛生用品 | ★★☆ | 歯ブラシ・歯磨き粉 | □ | 台湾のホテルはSDGsで置いていないことも増えています |
| ★★☆ | 常備薬・絆創膏 | □ | 胃腸薬、頭痛薬など、自分が飲み慣れたものが一番安心 | |
| ★★★ | ウェットティッシュ | □ | 夜市やローカル食堂での食事の必需品です | |
| ★★☆ | 折りたたみ傘 | □ | 天気が変わりやすいので晴雨兼用がベスト |
優先度について
このリストでは、僕の独断と経験に基づき、持ち物の優先度を3段階で示してみました。
- ★★★:絶対に必要。これが無いと旅が成立しない、あるいは著しく困難になるレベルのものです。
- ★★☆:持っていくことを強く推奨。現地でも調達可能ですが、日本から持参した方が安心・快適なアイテムです。
- ★☆☆:あると便利。荷物に余裕があれば。ただし、無くても大きな問題にはなりません。
初めての旅行で心配な方は★★★と★★☆を、荷物を減らしたい旅慣れた方は★★★を中心に準備するなど、自分のスタイルに合わせて活用してください。これが、この記事が提案する「持ち物を“編集”する」という考え方の第一歩です。
これだけは必須!パスポートや現金など貴重品リスト

さて、冒頭のチェックリストで旅の全体像を掴んでいただいたところで、ここからは各項目をさらに深く掘り下げていきましょう。まずは、忘れてしまえば旅そのものが始まらない、あるいは途中で立ち行かなくなってしまう最重要アイテム、「貴重品」についてです。ここは本当に、石橋を叩いて渡るくらいの慎重さで、何度でも確認してください。
パスポート:あなたの身分を証明する唯一無二の存在
何を置いても、まずはパスポートです。僕も若い頃、出発の数日前にパスポートを開いたら、残存有効期間がギリギリで血の気が引いた、なんていう苦い経験があります。航空会社のカウンターで冷や汗をかくのは、本当に心臓に悪いですよ。
台湾への入国には、滞在予定日数以上の有効期間が必須とされていますが、これはあくまで最低ライン。実際には、不測の事態(フライトの遅延や欠航、体調不良による滞在延長など)に備え、最低でも3ヶ月、念には念を入れるなら6ヶ月以上の残存期間があるのが理想です。旅行を計画し始めたら、まず最初にパスポートを開いて有効期限を確認する。これを一つの「儀式」にしてください。
航空券(eチケット):デジタルとアナログの二刀流で
今や航空券はスマートフォンの中に保存するのが当たり前の時代になりました。もちろんそれで十分便利なのですが、僕は必ず紙でも一枚印刷して、パスポートケースに忍ばせておくようにしています。
なぜなら、一度だけ本当に肝を冷やした経験があるからです。それは空港に向かう電車の中でした。スマホの充電が切れ、お守り代わりのモバイルバッテリーもなぜか空っぽ。搭乗時刻が迫る中、カウンターでどう説明しようかと頭が真っ白になりました。幸い、空港の充電サービスで事なきを得ましたが、あの時の心臓が縮むような感覚は忘れられません。紙一枚のバックアップがあれば、そんな心配とは無縁です。これこそが、経験から得た教訓ですね。
現金とクレジットカード:最適なバランスを見つける
初めての海外旅行だと、「現金はどれくらい持っていけばいいんだろう?」と悩む方も多いのではないでしょうか。僕なりの結論は、「現金は少し、メインはクレジットカード」というスタイルです。
台湾はクレジットカードが使えるお店が非常に多い一方で、夜市やローカルな食堂、個人商店など、現金しか使えない場面もまだまだあります。だからこそ、両方の準備が不可欠なのです。
僕が実践する「お金」の準備術
- 現金の両替:まず、日本の空港で1万円分だけ台湾ドルに両替しておきます。これで空港からホテルまでの交通費や、到着日の食事代は十分に賄えます。レートは市内の両替所に比べて少し不利ですが、「安心料」と考えましょう。残りの現金は、レートが良いとされる市内の銀行や「昇祥茶行」「金龍藝品」といった政府公認の両替所で必要に応じて両替するのが、最もスマートなやり方だと感じます。
- クレジットカード:メインで使うカードは、世界中で加盟店が多いVISAかMastercardが断然おすすめです。JCBも使えますが、体感として少し使える場所が限られる印象。そして、できればブランドの違うカードをもう1枚、予備として持っていくと完璧です。万が一のカード紛失や磁気不良に備えられます。
クレジットカード利用前の重要チェック項目
海外でクレジットカードを使う前には、必ず以下の2点を確認してください。これを怠ると、いざという時に使えない、なんていう最悪の事態も考えられます。
- カード会社への事前連絡:最近は不要な会社も増えていますが、念のため「台湾でカードを使います」とウェブサイトや電話で連絡しておくと、海外での急な利用を不正利用と判断されてカードが停止されるリスクを大幅に減らせます。
- 利用限度額とキャッシング枠の確認:自分のカードの利用限度額はいくらか、そして現金が必要になった時にATMから現地通貨を引き出せる「海外キャッシング」の枠が設定されているか、事前に確認しておきましょう。
その他:コピーとデータがあなたを守る
最後に、パスポートの顔写真ページのコピー(紙)と、スマホで撮影したデータの両方を準備しておきましょう。これは、万が一パスポートを紛失した際に、現地の日本台湾交流協会で「帰国のための渡航書」を発行してもらう手続きを、劇的にスムーズにしてくれます。
言ってしまえば、旅の準備とは「未来の自分が慌てないように、現在の自分がしてあげられる最大限の思いやり」なのかもしれませんね。少しの手間を惜しまないことが、最高の旅への第一歩です。
【女子編】美容家電もOK?台湾旅行の持ち物

さて、ここからは少し僕の専門外の領域になりますので、妻や旅好きな女性の友人たちから集めた、リアルな声をもとにお話しさせてください。男性の僕が一人で旅をするときには、決して気づけない視点がたくさんあって、いつも勉強になります。
この記事を読んでくださっている方の中には、初めての海外旅行を控えた20代の女性も多いのではないでしょうか。特にアパレルなどのお仕事柄、ファッションや持ち物にはこだわりたいし、「せっかくの旅行だから、可愛い写真をたくさん撮って思い出に残したい」と考えている方も少なくないはずです。でも、気候が分からないと、何を着ていけばいいか本当に悩みますよね。その気持ち、すごくよく分かります。
そこで今回は、そうしたあなたの悩みを解消するために、美容アイテムの話に加えて、最重要課題である「10月の服装」について、具体的にお話ししていきます。
最重要テーマ:10月の台湾、「何を着る?」問題への最終回答
まず結論から。10月の台湾(特に台北)の服装は、「日中は日本の快適な初夏、朝晩と屋内は少し肌寒い秋」をイメージするのが正解です。言葉だけだと分かりにくいので、具体的な気温データを見てみましょう。
台北の10月の気候データ(平均値)
- 平均最高気温:27.5℃
- 平均最低気温:22.3℃
- 降水量:145.4mm (東京の10月とほぼ同じくらいです)
(参照:台湾中央気象署の過去データより)
このデータから分かるように、日中は半袖Tシャツ1枚で汗ばむくらいの陽気ですが、日が落ちたり、雨が降ったりすると、すっと気温が下がります。そして、何より警戒すべきは、僕が「亜熱帯の冷蔵庫」と呼んでいる、デパートやMRT(地下鉄)、カフェなどの強烈な冷房です。この「外と中の激しい温度差」こそが、台湾旅行の服装選びで最も重要なポイントになります。

インスタ映えと快適さを両立!3泊4日コーデ完全モデル
では、具体的にどんなコーディネートを組めばいいのか。アパレル販売員をされているような、おしゃれに敏感な女性にも納得してもらえるような、僕なりのモデルプランを提案させてください。
基本の考え方:『ベース+羽織り』の重ね着(レイヤード)
半袖トップスを基本に、体温調節できる「羽織もの」を必ず組み合わせる。これが台湾ファッションの鉄則です。この考え方を軸に、3泊4日のアイテムを組み立ててみましょう。
【持っていくアイテムリスト(例)】
- 半袖Tシャツ or ブラウス × 3枚(着回しやすい白、黒、差し色など)
- きれいめのロングスカート or ワンピース × 1着
- 歩きやすいパンツ(デニムやチノパンなど) × 1本(履いていく)
- 薄手の長袖カーディガン or シャツ × 1枚
- Gジャン or 軽めのジャケット × 1着
- 歩きやすいスニーカー or フラットシューズ
- ちょっとお洒落なサンダル or パンプス
このリストを元に、具体的な日々のコーデを組み立てるとこんな感じです。
1日目: Tシャツ+パンツ+スニーカー +(Gジャン)
(移動が多い日。楽ちんさを最優先しつつ、Gジャンで温度調節)
2日目: Tシャツ+ロングスカート+サンダル +(カーディガン)
(カフェ巡りやショッピングに。写真映えを意識しつつ、カーデで冷房対策)
3日目: ワンピース+スニーカー +(カーディガン or Gジャン)
(少し遠出する日。一枚で決まるワンピに、羽織りものを変えて印象チェンジ)
どうでしょうか。これだけのアイテムがあれば、快適さとおしゃれさを両立しながら、日々のコーディネートに変化をつけることができます。ポイントは、羽織りものを変えるだけで、同じトップスでも全く違う印象に見せられる、という点です。
美容家電とスキンケア、本当に必要なもの
服装のイメージが固まったところで、次は美容関連の話です。友人たちが異口同音に語るのは、「台湾の湿気で髪がまとまらない!」ということ。だからこそ、使い慣れたヘアアイロンは必須アイテムのようです。
電圧の問題については、心配いりません。台湾の電圧は110V、コンセントは日本と同じAタイプなので、最近のスマホ充電器や美容家電の多くは変圧器なしでそのまま使えます。ただし、念のため製品本体の「INPUT: 100-240V」という表記は確認しておくと、より安心ですね。
スキンケア・コスメの注意点
湿気が多い台湾ですが、ホテルや乗り物の室内は乾燥しがちです。保湿用のフェイスマスクを数枚持っていくと、夜のケアに重宝しますよ。また、日差しも強いので、日焼け止めはSPFの高いものを選びましょう。現地でも日本のブランド(BioréやANESSAなど)は人気で、ドラッグストアで手軽に購入できます。
その他、生理用品などはやはり日本のものが品質面で安心、という声が多いです。これらはかさばるものでもないので、スーツケースの隅に入れておくことをお勧めします。
まぁ、正直なところ、ほとんどのものは現地で手に入ります。でも、旅の目的は「楽しむこと」であって、「サバイバル」ではありませんからね。使い慣れたアイテムが側にあるという安心感が、結果的に旅の質を大きく左右するんだと、僕は思います。あなたの心地よさを、何よりも大切にしてください。、結果的に旅の質を大きく左右するんだと、僕は思います。あなたの心地よさを、何よりも大切にしてください。
【子連れ編】子供の年齢別!持ち物リストと注意点

お子さんを連れての初めての海外旅行。その準備は、期待と同じくらい、いや、それ以上に不安が大きいものですよね。僕も友人家族と台湾へ行ったことがありますが、その時の親である友人の姿を見て、子連れ旅行の荷造りとは、単なる作業ではなく「考えうるあらゆるリスクから、我が子を守るための砦を築くこと」なのだと痛感しました。大人の荷物は最悪現地で何とかなりますが、子供のものはそうはいきませんから。
このセクションでは、「子供の安全と健康が第一」と考えるお父さん、お母さんの不安を少しでも軽くするために、僕が見聞きした経験と具体的な情報を基に、一歩踏み込んだ持ち物リストと注意点をお伝えします。
最優先事項:『医薬品』と『衛生用品』というお守り
まず、何をおいても最優先で準備すべきなのが、お子さんのための薬と衛生管理アイテムです。これらは「使わないかもしれないけど、無ければ絶対にダメなもの」の筆頭。日本から持っていくべきもののリストと、その理由を具体的にお話しします。
日本から持参すべき子供用『医薬品』リスト
台湾の薬局(藥局)でも薬は手に入りますが、言葉の壁や成分の違いを考えると、普段から使い慣れた日本の薬が、何よりの安心材料になります。かかりつけの小児科で、旅行に行く旨を伝えて処方してもらうのが最も確実です。
- 解熱鎮痛剤:急な発熱に備え、「アセトアミノフェン」系の子供用解熱剤(例:小児用バファリンCII、カロナール坐剤など)は必須です。
- 整腸剤・下痢止め:慣れない食事や水でお腹を壊すことも。ビオフェルミンなどの飲み慣れた整腸剤があると安心。
- 各種ケア用品:絆創膏、消毒液、子供用の虫除けスプレー、かゆみ止め(ムヒベビーなど)、冷えピタ、体温計。これらは一つのポーチにまとめて「お救急セット」として持参しましょう。
注意点
ここで挙げた医薬品名は、あくまで一般的な参考例です。実際にお子さんに使用する際は、必ずかかりつけの医師や薬剤師にご相談の上、適切なものをご準備ください。
そして、薬と同じくらい重要なのが衛生用品です。特に、衛生観念が日本と少し異なる台湾のローカルな食堂や夜市では、以下のアイテムが本当に役立ちます。
- 除菌ウェットティッシュ・アルコールジェル:テーブルを拭いたり、食事の前に手をきれいにしたり。いくらあっても困りません。
- 携帯用の便座シート:デパートなどはきれいですが、公衆トイレの便座に直接座らせるのに抵抗がある場合に重宝します。
- 使い捨ての食事用エプロン:服を汚さずに済むので、親の精神的な負担を大きく減らしてくれます。
年齢別に見る『快適グッズ』と『暇つぶしグッズ』
「万が一」への備えが完了したら、次はいかに旅を「快適」にするか、という視点です。特にお子さんの機嫌は、旅の楽しさを大きく左右しますからね。
僕の友人は、息子さんが偏食気味だったので、日本からふりかけとサトウのごはんをいくつか持っていき、ホテルの部屋で食べさせていました。それが彼の安心基地になって、外では新しい食べ物に挑戦する勇気が出たそうです。こういう「逃げ道」や「お守り」を準備してあげることが、子供の心の安定に繋がるんですよね。
乳幼児(0〜2歳)向け
荷物は多くなりますが、ここは割り切りましょう。「備えあれば憂いなし」です。
- おむつ・おしりふき:現地でも日系ブランド(メリーズなど)が手に入りますが、質が合わない可能性も考えて、滞在日数分+αを圧縮袋でコンパクトにして持参するのが安心です。
- 粉ミルク・哺乳瓶・液体ミルク:哺乳瓶の消毒グッズ(電子レンジ用のものやミルトンの錠剤など)も忘れずに。
- 使い慣れたスプーンや食器、ストローマグ
- 抱っこ紐と軽量ベビーカー:台湾の歩道は残念ながらバリアフリーとは言えず、段差が多いのが現実です。石畳の道も多いので、軽量なB型ベビーカーと、いざという時にすぐ使える抱っこ紐の二刀流が最強だと感じます。
幼児・学童(3歳〜)向け
自分のことは自分で、となりつつも、まだまだサポートが必要です。特に長時間の移動をどう乗り切るかが鍵になります。
- 暇つぶしグッズ:「初見のアイテム」を用意するのがポイントです。100円ショップで買った新しいシールブックやお絵かきセット、音の出ないパズルなど、飛行機やレストランで初めて渡すことで、子供の集中力を持続させることができます。
- タブレット端末:オフラインで視聴できるよう、お気に入りのアニメや映画を事前にダウンロードしておきましょう。これは最終兵器です。
- 子供用の箸やカトラリーセット
- お気に入りのパジャマ:ホテルの大人用バスローブでは大きすぎますし、慣れない環境でも、いつものパジャマが安心感を与えてくれます。
- 迷子対策グッズ:連絡先と宿泊ホテル名を書いたカードをポケットに入れておくだけでなく、最近ではGPSタグ(AirTagなど)を持たせる親御さんも増えています。
子連れ旅行は、親の「準備力」が試される場でもあります。しかし、完璧を目指しすぎずに、「これだけ準備したんだから大丈夫」と、親自身がリラックスすることも同じくらい大切ですよ。
【LCC編】台湾旅行はスーツケースいらない?7kgパッキング術

言ってしまえば、LCC(格安航空会社)を使いこなし、預け荷物なしで旅をするのは、一種のゲームであり、知的なスポーツのようなものだと僕は考えています。特に、普段から合理性を重んじるエンジニアの方や、身軽さを何よりも大切にするミニマリスト気質の方にとっては、この「7kgの壁」をどう攻略するか、という問いそのものが旅の楽しみの一部になるのではないでしょうか。
僕も急に休みが取れた時などは、バックパック一つで台湾へ弾丸旅行に行くことがよくあります。空港での荷物待ちの時間をゼロにし、到着ゲートからMRTの駅へ直行する。あのフットワークの軽さは、一度体験すると病みつきになりますよ。このセクションでは、そんな身軽な旅を実現するための、僕なりの思考法と具体的なテクニックを全てお伝えします。
最重要課題:衣類をどう最適化するか
7kgという制限の中で、最も大きな変数となるのが衣類です。ここを制する者が、LCCの旅を制すると言っても過言ではありません。ポイントは、ただ枚数を減らすのではなく、「機能性」と「着回し力」を極限まで高めることです。
10月の台湾の気候(日中は暑いが朝晩と屋内は肌寒い)を考慮した、僕の3泊4日用の「最適解」は以下の通りです。
ミニマリストのための衣類組み合わせモデル
- トップス:速乾性のある化学繊維または防臭効果の高いメリノウールのTシャツを2枚。汗をかいてもすぐに乾き、連日着ても臭いが気になりにくいのが特徴です。
- 羽織もの:薄手の長袖シャツを1枚。襟付きのものなら、少しフォーマルなレストランにも対応できます。Tシャツの上に羽織る、肩にかける、腰に巻く、と3WAYで使え、温度調節とファッション性の両方を担保します。
- パンツ:高機能なトラベルパンツを1本(履いていく)。ストレッチが効いて動きやすく、撥水性があり、シワになりにくいものが理想です。僕はユニクロや無印良品のトラベル向けパンツを愛用しています。
- アウター:ユニクロのウルトラライトダウンのような、パッカブル(折りたためる)仕様のアウター。機内の寒さ対策や、急な気温低下に備えるためのお守りです。驚くほど軽くコンパクトになります。
この組み合わせ(Tシャツ2枚、シャツ1枚、パンツ1本、アウター1着)であれば、衣類全体の重量を2kg以下に抑えることも可能です。
筆者圧縮袋も便利ですが、僕は衣類を一つずつ固くロール状に丸める「ミリタリーロール」という畳み方を多用します。圧縮袋よりはかさばりますが、シワになりにくく、バックパックの中で目的の服をすぐに見つけ出せるのがメリットです。YouTubeなどで検索するとたくさん動画が出てくるので、試してみる価値はありますよ。
第二の関門:液体物とガジェット類の攻略
衣類の次に頭を悩ませるのが、液体物と、何かとかさばるガジェット類です。これも少しの工夫で、スマートに乗り切ることができます。
まず液体物ですが、国際線の「100ml以下の容器に入れ、それらを1リットル以下のジッパー付き透明袋にまとめる」というルールは絶対です。これ、本当に厳格にチェックされます。
私の場合、化粧水や洗顔フォームは無印良品などで売っている小さなボトルに移し替えます。しかし、もっと言えば、シャンプーやボディソープは、後述する「現地で買える物リスト」を信じて、思い切って持っていきません。ホテルのアメニティで十分、と割り切るのがミニマリストの第一歩です。
ガジェット類の重量という現実
ノートPCや一眼レフカメラ、各種充電器を持っていくと、それだけで2〜3kgに達してしまうことも珍しくありません。正直なところ、これらのフル装備と7kg制限の両立は至難の業です。もし仕事でPCが必須なのであれば、無理をせず、潔く預け荷物のオプションを追加するのが賢明な判断。旅の目的とスタイルに合わせて、どこまで身軽さを追求するか、バランスを見極めることが大切です。全てをミニマムにする必要はないんですよ。
【効率化ハック】台湾のプロが選ぶ便利グッズ3選


ここからは、少しギアを上げて、僕が実際に何度も使って「これは本当に持ってきてよかった」と心から思える、旅の質そのものを一段階引き上げてくれる選りすぐりのアイテムを3つ紹介させてください。これは単なる持ち物リストではありません。僕がどんな思想で旅道具を選んでいるのか、その哲学の一端に触れていただくためのセクションです。これらのアイテムは、僕の旅には欠かせない、もはや体の一部とも言える相棒のような存在です。
1. 折りたたみ式ファスナー付きトートバッグ
まず一つ目。もし僕が「台湾旅行に持っていくべき便利グッズを一つだけ選べ」と問われたら、迷わずこれを選びます。なぜなら、台湾という街は、歩けば歩くほど予期せぬ出会いに満ち溢れているからです。
お土産屋さんで買う、きちんとした箱に入ったパイナップルケーキだけがお土産ではありません。夜市をブラブラしている時に見つけた不思議な形のフルーツ、ふらりと立ち寄ったスーパー「全聯福利中心(PXマート)」で発見した美味しそうなインスタント麺、誠品生活の書店で衝動買いしてしまった分厚いデザイン本…。僕の経験上、本当に心に残るお土産とは、こうした計画性のない出会いから生まれるものです。
そんな時、メインの小さなショルダーバッグだけでは、到底太刀打ちできません。ビニール袋をいくつもぶら下げて歩くのはスマートじゃないし、何より防犯上もよろしくない。だからこそ、「ファスナー付き」の折りたたみトートバッグが最強の相棒になるのです。ファスナーが、あなたの戦利品を突然のスコールやスリの視線から守ってくれます。使わない時はハンカチサイズになるので、全く邪魔にならない。この一つのアイテムが、あなたの行動範囲と「衝動買い」の自由度を、大きく広げてくれるはずです。
2. Anker Power Bank (20000mAh)
「モバイルバッテリーなんて、今や誰もが持っているよ」という声が聞こえてきそうですね。ええ、その通りです。でも、僕がここで問題にしたいのは「持っているか否か」ではなく、その「容量」と、それがもたらす「精神的な余裕」についてです。
台湾の旅は、スマートフォンが命綱。Googleマップで行き先を調べ、翻訳アプリで店員さんと会話し、LINEで友達と連絡を取り、そして目の前の美味しそうな魯肉飯の写真を撮る。スマホは、まさにあなたの外部記憶装置であり、コミュニケーションツールであり、五感の記録係でもあるのです。気づけばバッテリーは真っ赤。そんな時、5000mAh程度の小さなバッテリーでは、「自分のスマホを充電したら、もう残量がないな…」と、どこか心許ない気持ちにならないでしょうか。
僕が「20000mAh」という大容量にこだわるのは、それが「電力の心配」という思考ノイズから、自分自身を完全に解放してくれるからです。iPhoneなら約4〜5回フル充電できるこの容量があれば、自分のスマホはもちろん、一緒に旅する友人や家族の分まで気前よく充電してあげられます。「あ、バッテリー?俺のあるよ」。この一言が言える余裕が、旅の質をどれだけ高めることか。
モバイルバッテリーの機内持ち込みルール
ここで一つ、絶対に守らなければならないルールがあります。モバイルバッテリーは、発火のリスクがあるため、スーツケースなどに入れて貨物室に預けること(預け入れ)は法律で禁止されています。必ず、手荷物として機内に持ち込んでください。また、多くの航空会社では持ち込める容量に制限(一般的に100Wh以下、約27027mAh以下)を設けています。20000mAhならまず問題ありませんが、念のため利用する航空会社の規定を公式サイトで確認しておくと、より安心です。
3. DJI vlogカメラ Osmo Pocket 3
これは少し趣味の領域かもしれませんし、価格も決して安くはありません。ですが、「旅の思い出を、できるだけ鮮やかに、そして感動的に残したい」と考える方、特に「可愛い写真を撮ることが最優先」という若い女性や、「子供の成長記録を残したい」と願うお父さんお母さんには、心からお勧めしたい逸品です。
もちろん、今のスマートフォンのカメラは驚くほど高性能になりました。それでも、僕が旅に専用のカメラを持っていくのには、明確な理由があります。それは、「記録する」という行為に集中することで、目の前の風景がより深く心に刻まれるからです。
このOsmo Pocket 3は、ポケットに収まるサイズながら、ジンバル一体型なので、夜市の人混みの中を歩きながら撮影しても、まるで映画のように滑らかな映像が撮れます。起動も一瞬なので、「あ、今の瞬間いいな」と思った時に、スマホのようにロックを解除してアプリを立ち上げる、という手間が必要ありません。このストレスのなさが、シャッターチャンスを逃さないことに繋がるのです。
僕はこのカメラで短いVlogを作るのが趣味なのですが、日本に帰ってきてから映像を編集する時間は、旅の感動を追体験する、いわば「二度目の旅」です。写真だけでは伝わらない、街の喧騒、人々の声、湯気が立ち上る小籠包、そしてそれを見つめる自分の高揚した表情…。それら全てが蘇ってくる。そう考えると、この投資は決して高くない、と僕は思うのです。
もっと手軽な選択肢は?
「いきなり高価なカメラは…」という方には、スマホに取り付ける小型のジンバル(スタビライザー)から試してみるのも良い選択肢です。数千円から1万円程度で購入でき、手ブレを劇的に抑えてくれます。まずはそれで「映像を撮る楽しさ」を体験してみて、もしもっとこだわりたくなったら、専用機を検討する、というステップでも全く遅くはありません。
【荷物を減らす技術】これは不要!現地で買える物リスト


旅の達人とは、何を持っていくかを知っている人ではなく、何を持っていかなくていいかを知っている人だと、僕は思います。スーツケースのスペースは有限です。言うなれば、それはあなたの旅の「可能性」そのもの。日本から持っていかなくてもいいものでその可能性を埋めてしまうのは、本当にもったいないことだと思いませんか。
特に、バックパック一つで身軽な旅を目指す合理的な方や、初めての旅行で不安だからと、あれもこれもと詰め込みがちな心配性の方にこそ、この「引くことの美学」を知ってほしいのです。このセクションは、あなたの荷物と心の両方を軽くするための、最も効果的な思考法です。
信じるべきは、台湾のコンビニとドラッグストアの圧倒的実力
まず大前提として、台湾の利便性は日本と比べても遜色ありません。街の至る所にセブン-イレブン(7-ELEVEN)やファミリーマート(全家便利商店)があり、ドラッグストアのワトソンズ(Watsons/屈臣氏)や康是美(COSMED)が覇を競っています。これらの店の実力を知れば、「もしかして、これって日本から持っていく必要なかったんじゃ…?」と思えるものがたくさんあることに気づくはずです。
ここでは、僕が実際に現地で調達し、「これで全く問題なかった」と確信したアイテムを具体的にご紹介します。
【体験談】僕が台湾に持っていかない物リスト
- シャンプー・リンス・ボディソープ:多くのホテルには備え付けがありますし、もし肌に合わなくても、コンビニで1回使い切りタイプや小さなトラベルサイズが数十円から手に入ります。資生堂のTSUBAKIやLUXといった日本の有名ブランドも普通に売っているので、何の心配もいりません。
- 歯ブラシ・歯磨き粉:これもホテルに無い場合を想定してスーツケースに入れる方がいますが、重さはわずかでもスペースは取ります。忘れたり、無かったりしたら、コンビニで買いましょう。それで済む話です。
- 洗顔フォーム・簡単なスキンケア用品:極度の敏感肌でなければ、現地調達で十分。例えば、台湾で人気のフェイスマスク「我的美麗日記(私のきれい日記)」は、自分へのお土産も兼ねて現地で買ってすぐ使う、というのも賢い方法です。バラ売りもしているので、その日の肌のコンディションに合わせて選ぶ楽しみもありますよ。
- ペットボトルのお茶や水:日本から重い液体を持っていくのは、輸送コストの無駄遣いです。台湾のコンビニには、無糖の日本式緑茶から、台湾ならではの美味しいウーロン茶まで、信じられないほどの種類のお茶が並んでいます。これを楽しまない手はありません。
- 簡単な雨具(折りたたみ傘は別):天気予報が外れて急な雨に見舞われたらどうしますか?答えは簡単。近くのコンビニに駆け込んで、100円ちょっとでビニール傘を買えばいいのです。それで旅は続行できます。
もちろん、例外もあります
ただし、これはあくまで「こだわりがなければ」という前提です。アトピーや敏感肌で、特定のスキンケア製品しか使えない方。あるいは、どうしてもお気に入りのシャンプーでないと気分が上がらない、という方もいるでしょう。旅の快適さは、心の状態に大きく左右されます。そうした「心の安定剤」となるアイテムまで無理に削る必要は全くありません。これは、あくまで合理的な選択肢の一つとして捉えてください。



僕自身、最初は不安で色々持っていきました。でも、ある時思い切ってシャンプー類を置いていってみたんです。そしたら、なんてことはなかった。ホテルのアメニティで十分だったし、足りないものはコンビニで買えました。その時に、「ああ、自分は『安心』という名の『不要な荷物』を今まで運んでいたんだな」と気づいたんです。この気づきが、僕の旅をより自由で、身軽なものに変えてくれました。
スーツケースに生まれたそのわずかなスペースが、思いがけない素敵なお土産との出会いを可能にしてくれるかもしれません。ぜひ、「現地で調達する」という選択肢を、あなたの旅の引き出しに加えてみてください。
【経験者は語る】台湾旅行で持っていけばよかった物


どれだけ入念に準備をしても、旅に「たられば」はつきものです。「あー、あれさえ持ってくれば…!」と現地で天を仰ぐこと、何を隠そう、この僕もいまだにあります。完璧な準備を目指す心配性な方ほど、こういう後悔はしたくないものですよね。ここでは、僕自身のリアルな失敗談や、周りの旅好きたちが実際に後悔した「かゆいところに手が届く」アイテムを、こっそりお教えします。あなたの荷物の最終チェックリストとして、ぜひ役立ててください。
僕自身の、ちょっぴり情けない失敗談
僕の最大の失敗談は、何を隠そう「胃腸薬」を忘れたことです。台湾といえば、美味しい小籠包、魯肉飯、夜市の屋台グルメ…。食いしん坊の僕にとって、まさに天国のような場所です。ある旅行の時、いつもより少し食べ過ぎてしまったんですね。夜中に、経験したことのない胃のもたれで目が覚めました。脂っこいものを食べ過ぎたのでしょう。
ホテルのフロントで薬をもらえないか聞いてみましたが、もちろんそんなサービスはありません。夜中の台北で薬局を探してさまよったあの時間は、本当に心細かった。それ以来、飲み慣れた日本の胃腸薬(特に消化を助けるタイプ)は、僕のトラベルポーチの不動のレギュラーメンバーになりました。



もう一つ、夏の台湾、特に緑の多い場所(例えば猫空や陽明山、あるいは九份など)へ行くなら、虫除けスプレーは絶対に忘れないでください。一度、油断して半ズボンで出かけ、気づけば足が何十箇所も蚊に刺されてボコボコに…。痒くて観光に全く集中できなかったあの苦い記憶は、今でもトラウマです。
多くの旅人が「あ!」と思う、地味だけど重要なアイテムたち
僕の失敗談以外にも、多くの友人たちから「これ、持っていけばよかった…」という声をよく聞くアイテムがあります。どれもスーツケースの隅に収まる小さなものばかりですが、あるとないとでは旅の快適さが劇的に変わります。
旅の質を上げる「あと一品」リスト
- 薄手のストールやスカーフ:これは特に女性におすすめしたいアイテムです。前述の通り、台湾は屋内と屋外の寒暖差が激しい。カーディガンほどかさばらず、バッグに忍ばせておけば、肌寒い時にさっと羽織れます。首に巻けば日焼け対策にもなりますし、シンプルなTシャツに合わせるだけで、ぐっとお洒落な雰囲気も出せる。まさに一石三鳥の優れものです。
- エコバッグ:台湾では環境保護の意識が高く、2018年からスーパーやコンビニでのレジ袋の無料提供が禁止されています。袋は1〜2元(約5〜10円)で購入できますが、毎回となると少し面倒。コンビニで飲み物を買う時にもさっと出せる、小さなエコバッグがあると本当にスマートです。
- リップクリーム:亜熱帯で湿度の高い台湾ですが、飛行機の中や冷房の効いたホテルは驚くほど乾燥します。唇がカサカサになると、地味に気分が下がりますし、写真写りにも影響しますからね。
- ジップロックやビニール袋:これは僕が「魔法の袋」と呼んでいるアイテムです。食べかけのお菓子を入れる、濡れた折りたたみ傘を一時的にしまう、汗をかいたTシャツを隔離する、夜市で買った汁物のテイクアウトが漏れないように二重にする…。用途は無限大。サイズ違いで数枚持っていくだけで、あらゆる「ちょっと困った」を解決してくれます。
- ボールペン:意外と盲点ですが、日本に帰る便の機内で税関申告書を書く際に必要になります。(※2024年現在、日本の入国手続きはVisit Japan Webでの事前登録が推奨されており、その場合は紙の税関申告書は不要になることが多いです)。とはいえ、旅先でメモを取るなど、何かと使う場面はあるもの。一本持っておくと、いざという時に慌てずに済みます。
どうでしょうか。あなたのスーツケースに、まだ入っていないものはありましたか?これらの小さなアイテムが、あなたの旅をよりスムーズで、快適なものに変えてくれるはずです。
【スーツケース選び】台湾3泊4日に最適なサイズは何L?


さて、荷物の中身が具体的にイメージできてきたら、次はそれらを詰め込む「器」、つまりスーツケース選びです。旅の快適さは、この「器」選びで大きく変わると言っても過言ではありません。「何となく」で選んでしまうと、移動のたびに小さなストレスが溜まっていくことになります。
ここでは、数々の旅を経て僕が辿り着いた「3泊4日の台湾旅行」におけるスーツケース選びの思考法を、具体的にお伝えします。
結論:最適サイズは「30L〜45L」である理由
まず結論から。もしあなたが3泊4日の台湾旅行用のスーツケースを一つ選ぶなら、僕は30L〜45Lサイズを強く推奨します。これは、航空会社にもよりますが、いわゆる「機内持ち込み可能サイズ」に該当することが多い大きさです。
このサイズの最大のメリットは、何と言ってもその圧倒的な「機動力」にあります。LCC(格安航空会社)でなければ、到着後にターンテーブルで荷物を待つ必要がありません。あの時間を節約できるだけで、旅のスタートがどれだけスムーズになることか。そして、台湾の街は、必ずしもスーツケースに優しくはありません。歩道が狭かったり、アーケードの段差が多かったり、石畳の道があったり…。そんな時、大きすぎるスーツケースはまさしく「重荷」となり、あなたの体力をじわじわと奪っていきます。
あなたの旅のスタイルでサイズを微調整しよう
ただし、「30L〜45L」というのはあくまで万能な基本サイズ。あなたの旅の目的や季節によって、最適な答えは少しずつ変わってきます。これが「持ち物を“編集”する」という考え方です。
- 夏(5月〜10月)の旅行なら → 30L台前半:Tシャツやワンピースなど、衣類がかさばらないため、最小限のサイズで十分対応可能です。
- 冬(11月〜3月)の旅行なら → 40L台:ジャケットやニットなど、厚手の服が必要になるため、少し余裕のあるサイズを選ぶとパッキングが楽になります。
- お土産をたくさん買いたい人なら → 45L以上も視野に:パイナップルケーキの箱やお茶の缶などは、意外とスペースを取るものです。帰りの荷物が増えることを見越して少し大きめを選ぶか、僕が前のセクションでおすすめした「折りたたみトートバッグ」を併用する戦術が有効です。



ちなみに僕がメインで使っているのは、42Lのスーツケースです。これなら冬場の旅行でも対応できるし、帰りにお茶や本をたくさん買い込んでも、なんとか収まります。結局のところ、「大は小を兼ねる」という言葉は真理ですが、大きすぎると無駄なスペースができて荷物が中で暴れてしまう原因にもなる。自分の荷物量に合った「ちょうどいいサイズ」を見極めることが、快適な旅への第一歩ですね。
サイズ以外の選択基準:素材とキャスターという視点
スーツケース選びは、容量だけで決めてはいけません。「素材」と「キャスター」という、旅の快適性を左右する二大要素についても、ぜひ知っておいてください。
素材:軽量な「ソフト」か、頑丈な「ハード」か
スーツケースのボディは、主に布製の「ソフトタイプ」と、樹脂製の「ハードタイプ」に分かれます。それぞれに一長一短があります。
| タイプ | メリット | デメリット | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| ソフトタイプ | ・軽量 ・外側にポケットがあり収納力が高い ・荷物の増減に多少対応できる | ・衝撃に弱い ・防水性が低い ・刃物で切られるリスク | 荷物の出し入れが多い人、少しでも軽いものを求める人 |
| ハードタイプ | ・頑丈で衝撃に強い ・防水性が高い ・防犯性が高い | ・ソフトに比べて重い傾向 ・荷物の増減に対応しにくい ・表面に傷がつきやすい | PCなどのガジェットや割れ物を入れたい人、防犯性を重視する人 |
私見ですが、機内持ち込みが前提の台湾旅行であれば、軽量でポケットが便利なソフトタイプに軍配が上がるかな、という感じがします。ただし、初めての海外旅行で、とにかく頑丈さと安心感を重視したいという方であれば、ハードタイプを選ぶのが良いでしょう。
キャスター:静かで滑らかな「4輪」が現代のスタンダード
最後に、キャスター(車輪)です。これはもう、議論の余地なく「4輪(4輪ダブルキャスターなら尚良し)」を選んでください。2輪タイプは引いて歩くことしかできませんが、4輪なら体の横で「押して」歩くことができます。これが、空港や駅のコンコースなど、平らな場所での移動を信じられないほど楽にしてくれます。
特に、日本のメーカー(日乃本錠前など)が製造する静音キャスターを搭載したモデルは、早朝や深夜の住宅街を歩く際の「ガラガラ」という騒音を劇的に軽減してくれます。こうした小さな配慮が、旅全体の質感を高めてくれるのです。
【万が一の備え】パスポート紛失…緊急時の持ち物


さて、いよいよ最後のセクションです。これは、あまり考えたくないけれど、考えておくことで本当の意味での「安心」が手に入る、「万が一」への備えの話。旅先でのトラブルは、残念ながら誰にでも起こりうるものです。でも、安心してください。正しい準備さえしておけば、被害を最小限に食い止め、必ず乗り越えることができます。これは脅しなどではなく、あなたの旅を心から楽しむための、最高のお守りだと思って聞いてください。
最悪の事態:パスポート紛失・盗難に備える
海外旅行におけるトラブルの王様、それがパスポートの紛失・盗難です。こればかりは、想像しただけで血の気が引きますよね。もしもの時に備えて、以下の3点は「三種の神器」として必ず準備しておきましょう。
パスポート紛失時のための「三種の神器」
- パスポートのコピー(紙)とデータ(スマホ):これは前述の通りですが、本当に、本当に重要です。特に顔写真のページと、台湾の入国スタンプが押されたページをコピー・撮影しておきましょう。
- 証明写真(4.5cm×3.5cm)2枚:パスポート申請サイズと同じものです。背景は白か薄い青。眼鏡の反射などにも注意して、規定に沿ったものを準備しておくと手続きがスムーズです。
- 戸籍謄本(または抄本)のコピー:これは意外と知られていませんが、持っていると本人確認が非常に迅速に進みます。発行から6ヶ月以内のものが望ましいです。
これらの書類があると、後述する日本台湾交流協会での「帰国のための渡航書」の発給申請が、劇的にスムーズになります。



まぁ、正直なところ、僕もパスポートを紛失したことはありません。でも、旅先で出会ったバックパッカーが、まさにこの状況に陥って途方に暮れているのを見たことがあります。彼の憔悴しきった顔は、今でも忘れられません。あの姿を見てから、僕はこの「三種の神器」だけは、どんな旅でも絶対に欠かさないようにしています。
命綱となる、海外旅行保険という選択
そして、もう一つ強く、本当に強くおすすめしたいのが、海外旅行保険への加入です。これは単なる気休めではありません。あなたの身と、そしてお財布を守るための、極めて合理的な投資です。
「クレジットカードに付帯してるから大丈夫」と思っている方も多いかもしれませんが、一度その補償内容をじっくりと確認してみてください。特にチェックすべきは、病気やケガをした際の「治療・救援費用」の項目です。
台湾の医療レベルは非常に高いですが、当然ながら医療費は高額になります。例えば、盲腸(虫垂炎)で手術・入院した場合、100万円以上の請求が来ることも珍しくありません。カード付帯の保険では、この治療費用の上限が低く設定されていることが多く、自己負担が発生するリスクがあるのです。
保険で見るべきは「安さ」より「補償内容」
僕自身は、数千円の保険料を惜しんだ結果、何十万円もの予期せぬ出費に見舞われるリスクを背負うのは、賢明な選択ではないと考えています。私であれば、インターネットで加入できる保険で構わないので、「治療・救援費用」が無制限、もしくは最低でも2,000万円以上補償されるプランを選びます。これが、安心して旅を楽しむための「必要経費」です。
最後の砦:緊急連絡先リストの作成
最後に、物理的なお守りとして「緊急連絡先リスト」を紙に書いて、スーツケースの奥深くや、パスポートケースなど、複数の場所に分散させて入れておきましょう。これは、あなたのスマホが盗難・紛失・故障などで使えなくなった場合の、最後のライフラインです。
記載すべき情報と連絡先
- 日本の家族や友人の連絡先:国際電話番号(+81-最初の0を抜いた番号)の形式で控えておきましょう。
- クレジットカード会社の紛失盗難デスク:24時間対応の海外用フリーダイヤルを必ずメモ。
- 海外旅行保険会社の連絡先:事故受付やキャッシュレス提携病院の問い合わせ先。
- 公益財団法人日本台湾交流協会 台北事務所:パスポート紛失時にお世話になる、日本の実質的な大使館です。
- 電話番号:+886-2-2713-8000
- 公式サイト:https://www.koryu.or.jp/contact/
どうでしょうか。ここまで準備すれば、もう何も怖いものはありません。実際には、これらの準備が役立つ場面はほとんど訪れないでしょう。でも、「備えがある」という事実そのものが、あなたの心を落ち着かせ、旅のあらゆる場面であなたを堂々とさせてくれるはずです。実が、あなたを落ち着かせ、旅のあらゆる場面で堂々とさせてくれるはずです。
まとめ:これで完璧!台湾旅行3泊4日の持ち物準備


- 台湾旅行の準備はチェックリストから始めると安心
- パスポートの有効期間は旅行前に必ず確認する
- 現金の両替は空港と市内の両替所を使い分けるのが賢い
- 女性は海外対応のヘアアイロンがあると髪のセットが楽になる
- 子連れ旅行は飲み慣れた薬と食べ慣れたお菓子がお守りになる
- LCC利用時は衣類の圧縮と液体物の制限に注意する
- モバイルバッテリーは大容量のものを選ぶと心に余裕が生まれる
- ファスナー付きの折りたたみバッグはお土産購入時に大活躍する
- シャンプーや歯ブラシは現地調達可能なので荷物から外せる
- 虫除けスプレーやリップクリームは意外と持っていくと役立つ
- 3泊4日ならスーツケースは30Lから45Lが基本サイズ
- 季節やお土産の量でスーツケースの大きさを調整する
- パスポートのコピーと証明写真は万が一のために準備しておく
- 海外旅行保険は治療費用の補償が手厚いものを選ぶ
- 準備とは不安の種を摘んでおく作業であり旅の楽しみの一部



